「今月、囲碁名人リーグで福岡航太朗が余正き(よせいき)と対戦し勝ち、
負けなしの5連勝を飾った。また同じく全勝は井山。こちらも現在まで4連勝だ。
なお余は2勝2敗となった」と川端
「で内容は?」と影田
「難戦。白の余の打ちまわしが巧みで、当初先行したかに見えた黒の福岡だったが
なかなか白を引き離せない。私(川端)は途中では白がはっきりよくなったと思い、
この碁は黒の負けだと思ったので観戦もそこで打ち切ってしまった」と川端
「その後しばらくしてまたこの対局を見たら、対局は終わっていて
結果はなんと福岡の勝ちだった」と川端
「自分はタブレットで初手から並べ直してみたんだけど、160手目あたりからの
攻防で白に見落としがあったみたいなんだ。白は戦いのさ中に中央の白4石(よんせき)を
ダメ空きの形で先手で黒に取られてしまった。これが白にとって痛かった。
また白は最後右下2手手入れも残った。これも白は痛い」と川端
「終盤でそんなに黒に儲けられたら白たまらない」と影田
「白は逃げれたはずの4石を黒に取られてしまった。これじゃ負けるさ。
でも白はその4石を無理に助けると全体の眼がないのだ」と川端
「後日主催者の朝日新聞の短い記事をネットで読んだら、
この碁についてほとんど悪手らしい悪手のない福岡の好局とあったが、
自分が観戦したかぎりではそうは思えなかった。
自分から見ると序盤から難戦となり、最後余にミスが出て福岡が
辛うじて逃げ切ったイメージだ。
でもさ、自分はアマ5段だからね(笑)」と川端
「はい」と影田
「5月に福岡と井山の全勝対決があるがこれが見ものだね」と川端
「はい。ではまた今度お話ししましょう」と影田