終始相手を圧倒し3ゴール

31日、Jリーグヤマザキナビスコカップ決勝、鹿島アントラーズ対ガンバ大阪のゲームが、埼玉スタジアム2002で開催された。6度目の優勝を狙う鹿島と前大会王者G大阪の、強豪チームどうしの対戦となった。

開始早々、攻勢に出たのは鹿島。MF遠藤康が、FW赤崎とのワンツーで持ち込みシュートを放つと、5分にはMF柴崎のスルーパスをエリア内で引き出してゴールに迫る。さらに鹿島は、右サイドからFW金崎の突破力を活かした攻撃を繰り出して攻め立てると、10分、MF柴崎のパスからMF中村がシュート、その2分後にも左サイドえぐったFW赤崎の折り返しをMF中村が狙い、これは相手DFに弾き出されるも、立て続けにチャンスをつくる。

相手の勢いを受けるかたちとなったG大阪はMF宇佐美にボールを集めて打開を試みるが、なかなか攻撃を完結できない。低い位置でボールを回して立て直そうとするも、連動して前に出てくる相手を捌ききれず、勢いを抑え込めないまま守勢に回る。23分には、自陣でボールを拾ったMF宇佐美が、独力で運びシュートを放つも、これはGK正面。長谷川監督は30分、DF西野に代えてDF岩下を投入し修正を図る。

鹿島がすばやい攻守の切り替えから、前線で自由にボールを引き出しているのに対し、G大阪は、MF宇佐美、FWパトリックを抑えられて閉塞感を打ち破ることができない。起点が打たれたタイミングでスピードを上げる鹿島と、ワンテンポ遅れをとるG大阪の間で、勢いの差が感じられる。40分にはMF遠藤康のスルーパスを受けたFW赤崎がGKをかわして流し込むも、これは惜しくもDF丹羽に掻き出される。前半は鹿島が相手を圧倒するも、ゴールを割ることができず、スコアレスで試合は後半へ。

後半に入ると、G大阪が攻撃の形をみせはじめる。50分、短く繋いで最後はパトリックがシュートを放つと、54分にも宇佐美がミドルシュートを打ち込み、これは惜しくもゴール右側に外れたものの、得点の匂いを漂わせる。しかしその中で、先制点を挙げたのは鹿島。60分、MF小笠原のCKをDFファン・ソッコが頭で叩き込んで、ネットを揺らした。

さらに鹿島はMFカイオ、FW鈴木を入れて試合を決めにいく。73分には、カイオのクロスをFW金崎が合わせるも、GK東口の右足のビッグセーブに阻まれ、追加点とはならず。それでもビハインドを負い前に出る相手に対して、カウンターを仕掛けて好機をつくる。

G大阪は、78分、倉田に代えてリンスを投入。対して鹿島はFW赤崎を下げてDF山村をボランチに据える。リードを奪いMF小笠原のゲームコントロールが冴える鹿島は、主導権をがっちり握り込むと、84分、CKをFW鈴木が折り返し、最後はFW金崎が頭で決めて追加点。さらにその2分後には、カウンターから、MF柴崎のパスにDFを剥がして抜け出したMFカイオが、GKとの一対一をきっちり沈め、試合を決める3点目を挙げた。その後は鹿島がうまく時間を進めてそのまま完勝。終始相手を圧倒した鹿島が、6度目のナビスコ王者に輝き、通算17つ目となるタイトルを獲得した。MVPにはMF小笠原満男が選出されている。

[メンバー]
ガンバ大阪:東口順昭、米倉恒貴、西野貴治(→岩下敬輔 30)、丹羽大輝、藤春廣輝、今野泰幸、遠藤保仁、阿部浩之(→大森晃太郎 65)、宇佐美貴史、倉田秋(→リンス 78)、パトリック

鹿島アントラーズ:曽ヶ端準、西大伍、ファン・ソッコ、昌子源、山本脩斗、柴崎岳、小笠原満男、遠藤康(→カイオ 66)、中村充孝(→鈴木優磨 69)、金崎夢生、赤崎秀平(→山村和也 81)

[スコア]
鹿島アントラーズ 3-0 ガンバ大阪

[得点者]
鹿島アントラーズ:ファン・ソッコ(60)、金崎夢生(84)、カイオ(86