【カトマンズ金子淳、ダッカ平野光芳】ネパール中部で発生した巨大地震は28日正午(日本時間同日午後3時過ぎ)ごろ、生き埋めになった人の生存率が急激に下がるとされる発生後72時間を迎える。首都カトマンズでは救出活動が続くが、がれきの撤去は手作業が中心で、人数も不足。作業をぼうぜんと見守る被災者の姿が目についた。一方、国内唯一の国際空港、カトマンズの「トリブバン国際空港」は混雑のため遅延や欠航が相次ぎ、現地入りに手間取る救援隊も。支援を待つ人と救助にあたる人、双方に焦りが見えた。

 カトマンズ旧市街の観光名所ダルバール広場。無数の仏教寺院やヒンズー教の寺院が建ち並ぶにぎやかな一角は、がれきの山に一変。十数人の警察官が手でれんがなどを取りのけるのを、住民がぼうぜんと見守っていた。

 広場にあるネパール最古の建築物の一つで「カトマンズ」の名の由来ともなった「カスタマンダプ寺院」も崩落。警官数人ががれきを一つずつ取り除いていた。近くに住む学生、カラさん(18)は「地震で寺院はごう音とともに崩れ落ち、中にいた人が生き埋めになった。この地域だけで75人ぐらいが下敷きになった。みんな助からなかった」と話した。

 南西部スンダラ地区にある高さ約50メートルの塔「ダラハラ」は、地震で左右に大きく揺れ、住宅街に向け根元から折れた。「塔には200人はいたんじゃないか。子供たちもたくさんいた。きっとまだ誰か埋まっているはずだ」。近くの雑貨店主、サンジャイ・クマールさん(35)が悲しそうな目をした。

 一方、カトマンズの国際空港は着陸できないまま引き返す航空機が相次いでおり、日本政府の国際緊急援助隊など各国の支援隊の到着も大幅に遅れ、救援物資も不足している。

 空港の外では家族や支援関係者らを待つ人が殺到。赤十字関係者を待つラメーシュさん(47)は「すぐ救助にかからないといけないのに、もう4時間も遅れている」。

 救助犬を連れたフランスの非政府組織(NGO)は27日午後、16時間遅れで到着。メンバーの男性は「現場はまだ決まっていないが、とにかく早く救助活動に入りたい」と焦りの表情を浮かべた。また、インドの支援団体で働くアンジュ・グプタさんは「物資が空港に集中しても、地方へ運ぶ手段が難しい。物資が偏る可能性がある」と指摘した。

 地震国トルコを拠点とするNGO「オシア」の緊急援助隊14人は、マレーシア・クアラルンプール経由で26日夜にカトマンズ入りする予定だった。しかし、8時間遅れで離陸したうえ、カトマンズ上空を旋回して順番を待ったが燃料が足りなくなり、いったんバングラデシュのダッカへ。

 メンバーのハティージャ・アウジさんは「優先的に着陸できないか尋ねてみたが、どの飛行機も支援関係者が多く乗っていて難しいようだ。一刻も早くカトマンズで命を救いたい」と話し、天を仰いだ

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各国が支援に向かっていても、空港に着陸出来ないのではどうにも…


少しでも状況が好転しますように…