みなさま、こんにちは
今回は、4月の終わりに訪れたハンブルクの建築と、
その建築から、ふと思った、リストのマゼッパについて、書こうと思います。
(注)このつぶやきには、何の根拠もありません^^
はっ
<<<どーいうことごめんなさーい、>>>
どうぞよろしくお願いいたします。
私は、2011年の始めから、ずっと、懲りもせず、超難曲のマゼッパを練習していて、
(発端となった記事は、ここ、)
その勉強のために、有名人から無名のピアニストまで、いろんな人の演奏を、折々聞いてみたのですが、
気にいる演奏が、ない。。。
すごいなー、とは思っても、なんか違うと思う。。。。。
だから、
自分が、(このykが)、一生懸命、気にいるように弾けるまで、がんばっているのかもしれないけど、
(いつになったら、そうなるのか分からないけど)
が、しかし、
やっと、最近、
これだ、そう!、これだ、
私の思っていたのに、近い!
私の向かっているものに、近い!
(だから、私の弾き方は、正しい?、はっ?)
と、見つけて喜んだのが、フランス・クリダさん(France Clidat)の演奏でした。
有名な女性リスト弾きだったのに、この5月に79歳で亡くなられてしまったのですね。
残念です。
細部まで、よく吟味されて、表現づけられ、余裕があって、優しく、とても美しい演奏だと思います。
それで、突然ですが、
ハンブルクの、ハーフェンシティというところ(港街)の建築群が、音楽で言えば、マゼッパに似ていると思う。
洪水が起こる可能性があるので、1階部分は、コンクリートで固めて、シャッターを閉めたら水圧に耐えられる窓の造りになっており、大事な事務所や住まい等は、2階から上にあります。
建設中のエルベ・フィルハーモニーホールも、この建築群の中に紛れている。。。
というか、場所は、端っこで、先頭となって、目立ちます。
これです、↓
音響設計担当は、日本人。
(日本って、音響は世界トップレベルなの?)
まだ、ホールは造っている最中なのに、もう、最初の方のコンサートに出る人達は、決まっているようで、公演日程が、たくさん宣伝してありました。。バイオリニストのヤンセンさんとかが、弾くみたいです。。
どれもこれも、とんでもなく値段の高い、事務所や住まいです。
ハンブルクは、世界中から億万長者が集まるので
建築家が、普通、考えなければならない、できるだけ安くてカッコイイ設計、、、は、不要で、
お金が、たくさんかかってもいいから、とんでもなくカッコイイ設計が、求められる、、
贅沢な話ですが、
そして、建つとすぐに、入居者で、埋まります。
まだ、空いているところが、いくつかあるけれど、ほとんど、入っている、という感じ。
もちろん、ykのことだから、目ざとく、表札には、日本人のお名前も発見しました、
(どこかの、大名さんのご子孫さま?という感じのお名前でしたが。。。。)
が、私、今、何を感じているのかというと、
この、フランス・クリダさんの演奏、私の大好きな演奏なのに、
私が、とても疲れている時には、聞きたくないのです。。。。。。
つまり、あんまり疲れて、動けず、ラクな椅子に、ただ座って、じーっとしているような時、
この曲は、身体によくない。
疲れている時には、ベートーベンの悲壮の2楽章とか、できるだけ、ふんわりとして、ゆっくりして、棘の全くない曲を聞くと、身も心も救われる。
だから、そういう曲を、一生懸命、求めるのです。。。。
フランス・クリダさんの演奏は、決して、人を疲れさせる演奏ではなく、穏やかで優しい演奏です。
(これは、クリスチャン・ツィマーマンも厳しく言っておられますが、音の洪水で人を疲れさせる演奏は、絶対だめである。
曲には、大呼吸と小呼吸があり、小呼吸は、どんどん小さな呼吸にしていくと1小節ごとの呼吸になり、さらにもっと、小さな呼吸に分解していって、呼吸の尻尾は必ず、音を小さくするんだよ。3連符だったら、3つ目の音が一番小さい、というようなことを必ずやるんだよ。そして、テンポをグラグラさせたら絶対だめだよ。音楽的に弾く=テンポ・ルバートではない。もし、そうしなかったら、聞いていると、大変なことに。。。。)
フランス・クリダさんは、どんなにテクニックの難しい曲でも、このようなことが、ちゃんと、隅々まで、できている、、、だから、安定していて、自然で、綺麗なのだと思うのですが、
それでも。。。。。
刺激がありすぎる、というか、疲れている時には、聞けない。
曲のせいだ!リストのせい!
そこで、また、突然ですが、
ハンブルクの、こちらの教会
塔の上に登ったら、ハンブルクの全景が見えると、私は聞いただけだったので、
塔からのパノラマを目的に行ったら、実は、教会の中が、びっくりするほど綺麗でした。
この外観からは、想像もつかなかったけれど、
あー、なんてきれいな曲線美でしょう。。。
何だか、疲れている時には、こういうものが求められるのかなあ、という気がしてきた。。
ふんわりした、棘のない建築。
つまり、ハーフェンシティーの建築群が、いくら、すばらしくて、どんなに超絶技巧で、安全性が100パーセント保障されていて、お金がかかっていても、
見て嫌な気分がする人って、いるのかもしれない。。なーんて。。
ふと、思っただけですが。。。。
(少なくとも、私が訪れたときには、疲れていなかったので、ただ感動して、素晴らしさに、ため息が出て、嫌な気分は全くしなかった。。。のですが。。。)
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これだけは、ただ一つ、× だった。
教会の塔の上、景色は、360度、良かったけれど、風がびゅーびゅー、、
強風で、落ちそうです。持ち物もスカーフもケータイも、どっかに飛んで行ってしまいそう。
柵は頑丈なはずですが
(高所恐怖症なのに、これまた、懲りずに行くから。。。。でした)
↑ 塔の上から、ハーフェンシティーを、怖くても一生懸命、眺める