ショパンとサンド、恋愛は今も同じ(1) | ピアノのエチュード

ピアノのエチュード

☆:;;;:*日々の勉強で、感じたこと、新たに知ったことを綴ります*:;;;:☆

こんにちは
今回は、ショパンとサンド、小沼ますみ著、音楽之友社
の、私の感想を書いてみたいと思います。

ピアノのエチュード

が、その前置きとして、

先週末、ドイツ人の友人の結婚式に行ってきまして、
恋愛事情は、昔から現代に通ずるものがあると思うので、

1回目は、友達の結婚式の話、
2回目は具体的に、本の話を書いてみようと思います。

ドイツ人の中にも、結婚に対してはいろんな考え方がありますが、

このカップルの場合は、
数年付き合った後、約7年一緒に住み、やっと結婚に至りました。

付き合っていたころから、毎日のように、彼女が彼の部屋に遊びに来て、手伝いなどもしていました。

一緒に暮らした約7年も、大変仲がよく、しょっちゅう2人で休暇を見つけては旅行に行ったり、ペアルックスで街を歩いたりしていました。

一年年上の彼女が、何かといつも気を回してあげているようで、彼の方も、彼女をとても大事にしていました。

付き合っていた当時の、まだ若い若~い、皺一つない美男美女のころから、カップル両方とも知っていた私は、

ずっと仲がいいのにどうして結婚しないのか、不思議でしょうがなかったのですが、

むかっ
道徳や常識、世間体は、一体全体、どうなっているのだろう。。。
決して、ぶっ飛んでいるような、パンクしたカップルではなく
控えめで、質素で、温厚で、正直まじめな、いい男女なのです。

多分、男性が草食タイプで女性の方が肉食、でも、女性も、そうはいっても、少し草食の傾向も強い。。。とは思いますが、

本人達の考えることですから、あーだこーだ、私が思うことではないし、。。

しかし、
あんまり長いので、こういうカップルは結婚しなくても上手くやっていけるのでは。。もう結婚しないのかなーとも、うっすら思い始め。。。。

そうしたら、この5月に正式に結婚、
ドイツでは夫婦別姓のままでよいのですが、
彼女の方が、姓を彼の方に合わせて変えました。
そして、4ヶ月後の9月11日に、カトリックの教会で挙式、
その後、
ドイツの伝統にほぼ沿う形で、一日がかりの大きな披露宴を挙げました。


$ピアノのエチュード

ピアノのエチュード

ピアノのエチュード

綺麗な教会でした
午後一時から、始まり、参列者皆で、パイプオルガンに合わせて次々歌を歌いながら、式は進んで行きました。。。。が、

しかし、後で、耳の分かるカメラマンが私に言ってきたのですが、
”あのパイプオルガン、ものすごくいっぱいミスったよねえ、一曲も間違えずに弾かなかった”
私も言いました
“あれ、プロでしょ、友達ならともかく、プロはこのくらい完璧に弾けなきゃいけないのに”

いったい、どうしちゃったんでしょう、最近教会で式を挙げるカップルが少なくなってきて、練習不足?それにしてもちょっと、おかしい。。。

ま、それでも、式自体は円滑に進み、最後は教会前で全員記念撮影

その後、ホテルと中庭を貸し切り、数々のエンターテイメントやダンス、新郎のガイドにより皆で近所をお散歩したりして、翌朝4時過ぎまで、宴会は続きます。


ピアノのエチュード

木を新郎新婦が鋸で真っ二つに切ったり、花火のショーが行われた場所。


ピアノのエチュード


カップルの年齢層が少し上だったため、招待客に子供のいる人が多く、子供にやさしい公園付きの宴会場になりました。生後11週のぬいぐるみの様な大きさの赤ちゃんから、2歳前ぐらいの子供、幼稚園児や、小学生まで、大勢の子どもが来ました。


ピアノのエチュード


この広間が、宴会場に変身し、ケーキ昼食、ディナー、そして、

プレゼントゲーム(スライドで、トースターや、食器洗い機、など、30個ぐらいの品物を一回だけ通して見て、新郎新婦がそのうちいくつ覚えているか、得点によって、もらえるプレゼントが決まるというもの)、

ピエロが2人来て、新郎新婦、参列者の中から何人かその場でピックアップし、道化人に変装させて額縁を当てて写真をとる

新郎新婦の幼少時からのスライドによる紹介はもとより、

工夫を凝らしたゲームや、ダンスが永遠と続きます

ライトを暗くしたので、真黒になってしまいましたが
ワルツを踊る新郎新婦





そして、皆でダンス





ゲーム、再び明るくなり、綺麗に撮れました





新郎新婦はタンゴなども楽しそうに踊っていました。

最後は、ロック風の音楽に合わせて、
皆思い思いに、眠さで倒れるまで体を動かし、踊りました。

そして、同じホテルに皆、宿泊



ピアノのエチュード


新郎は紺と白のラフなスーツ、
途中で、お花のブローチが落ちてしまい、子供が見つけて、拾ってもってきたのですが、

あれ?これは、?  

アナタノモノデス女の子男の子

うーん
なんか違うような気がする。。。。

など
冗談ばっかり言って、楽しそうに振舞っていました。

新婦のドレスも、いたってシンプルなものではありますが、
いい生地で出来ていて
サイズがピッタリで、
クリーム色っぽい白、
一生にこの日一日だけしか着ないドレスは、
新婦の、温厚で、いつも出過ぎず尽くす人柄にとてもよく似合っていました。



新郎新婦にとっては、人生において、いい節目になったのだと思います。

これだけ大きくお祝いすれば、いい厄払いにもなったでしょうし、
その証拠に、ここのところずっと雨続きなのですが、
結婚式の週末だけ、大変いい天気に晴れ上がりました。
参加させていただいた私まで、
良運を分け与えられたような気がして、
この喜びの時間をご一緒させていただけましたことは、
とても光栄で、
今後のお二人のお幸せが、確かであると、
思いました。


今週から、お二人は、またいつもの生活に戻るわけですが、
彼らにとっては、

やっとここまで、まずは、来れた
さて、これから 次へ進もう

という
人生の新たな出発なのだろうと思います。

夫婦形体という伝統をどこまで重んじ、
どこから先まで、自分たち独自の色を塗っていくか

これは、おそらく
ショパンとサンドも
大いに悩んだことだろうと思います。