わたしがこの仕事をしている理由
それは大好きな兄が
自ら命を絶ってしまったことと
長男が不登校になったことから
はじまったように思う
兄はいつも
たくさんの友達に囲まれていて
好きなこと言って
好きなことやって
人生そりゃ楽しかろうよ
そんな風に映ってた
でも
2007年9月
最愛の父が急死して
半年後の2008年3月
うつ病に侵されて
兄は崩壊していった
病名は双極性障害
兄は昔の自分に戻ろうとして
でも戻れなくて
とても辛そうだった
ほんの数人の友達に
本当のことを打ち明け
たくさん支えてもらってた
でもその他大勢の友達には
自分の弱さをみせられずにいた
わたしも母も
自分のことより兄を優先し
ボロボロだった
父の遺産をほぼ兄に注ぎ込んだ
自分の家庭には
優しい旦那さんと
可愛い子供達がいるのに
幸せを感じられないままに
時間が過ぎた
それから8年後の
2016年1月
兄はこの世から
いなくなることを選んだ
兄のことを
愛している人が
こんなにたくさんいるのに
一体何が足らなかったの?
他に何が欲しかったの?
お金もなくなって
ボロボロになってまで
わたしはお兄ちゃんに
ただ生きていて
ほしかっただけなのに…
2018年11月
今度は母が死にかける
「急性骨髄性白血病」
今度は母のお世話に
没頭する日々
もはや自分の人生が
なんのためにあるのか
わからなかった
そして時は過ぎ
2020年
長男が私立中学に
進学することになった
ただ、とある流行病が
大流行してしまい
入学してすぐ休校になった
休校が明けてから
どうも調子が悪い
様子がおかしい
そう
学校に行けなくなったのだ
長男が震えているその姿が
兄と重なった
あ、これ絶対嫌だ
とにかくあの体験は
もう二度としたくなかった
いろんな親心の葛藤を潜り抜けて
学校に行けなくても
長男が笑って幸せでいてくれたら
それでいいと思えるようになった
だからそれを伝え続けた
長男は長男で
学校に行けない劣等感とか
周りの目とか
親への罪悪感とか
子供ながらに
色々感じて生きてた
人ってなんのために
生まれてきたんだっけ…
少なくとも苦しむために
生まれてきたわけじゃないよね
幸せになるために
生まれてきたんだよね!?
この頃から潜在意識というものが
どんなものか知り始め
全てわたしが引き起こしたことを
理解し始める
わたしは
幸せになるために
ずっと頑張ってきたのだ
頑張らないと
手に入らない
頑張ってないと
無くなってしまう
でも現実的には
頑張れば頑張るほど
失って行った
人は皆
幸せになるために
生まれてきた
人になんとかしてもらわなくても
人になにかをしてあげなくても
自分で自分を幸せにできたら
世の中全員
幸せじゃないか?!
それなのに
みんな人のために生きていて
人のせいにしながら生きてる
変!!
だからうまく行かなくなるんだ
わたしは兄と母と息子に
ただ存在してるだけでいいと
何度も願った
こんなことが起こるまで
【ただ存在しているだけでいい】
の意味に気がつけなかった
わたしは自分を犠牲にすることで
存在価値があると誤解していたのだ
本当はそうではなく
すでに存在価値はあって
自分を満たせば完了する世界だった
だからわたしは
自分で自分を幸せにする方法を
みんなが知ることができたら
全員が幸せになれるんじゃないかと
本気で思っている
わたし達家族みたいに
失ってから気付く必要はない
安心して帰れる場所
素直にできないと吐き出せる場所
全てを受け入れてくれる場所
頑張っておいでと
背中をおしてもらえる場所
そんな場所を作っています
そしてその場所を
みんなの心に設置して
独り立ちできることを
目指しています