宮崎に製油工場があるのを

あまり知らない方が多いのでしょうか


油そのものも 宮崎産が殆ど出回っていないようです


が、しかし


10数年 菜の花プロジェクトの活動が盛んな頃は

宮崎では 色々な畑で黄色い菜の花が咲き

菜の花祭りで賑わっており

宮崎産100%の菜種油があったのです


その時 各所で栽培 収穫された菜種を搾っていたのが

小田油脂工業さんでした

早朝から雨の降る 高岡町


工場に入ると

焙煎の釜が 回る音と

菜種から水分が揮発する蒸気の匂いで

いつもは、暗く しーんと眠っていた工場内が

眠りから覚め 生き生きと 息を吹き込まれたようでした






小田油脂工業では

薪を燃やし熾火で焙煎されます

焙煎加減は小田さんの長年の感覚

手のひらで 潰して確認します







圧搾器に菜種を投入すると

直ぐに オリーブオイルのような 濃い緑色の油が

流れ落ちてきます


落ちてくる油に指を差し出してみると

あったかい

焙煎と圧搾の摩擦熱で90℃程になるようです


舐めると 少し苦く でも後味は香ばしく甘い

ちょっと味わった事のない うま味が癖になりそう

焙煎釜に入るのが60キロ


この日 この工程を4回繰り返しました


次回は

搾った油を

精製する工程です


大分豊後高田から菜種油300キロを運んできてから

ようやく

カタチになります


ひなたの国の物語が始まりました