ジャイアンツの4位が決まり、CS出場が出来なくなりました。
若い投手たちは頑張ってくれたと思います。
9回に1点差まで追い詰めた亀井や宇佐見も本当によくやってくれたと思います。
そもそも13連敗を喫した今シーズン、これでAクラスは難しかった。
FA補強は大失敗どころか、チームに悪影響すら与えたと思うくらい。
苦肉の策としてセカンドマギーで、阿部も村田もマギーも全員試合に出てもらうという一見無茶苦茶な采配も、マギーが頑張ってくれた。
ただ、それと引き換えに、若い選手を育てる場所がなくなった。
思えば、2012年に日本一になって以来、チーム下降の一途をたどってきた。
いや、2013年は、2012年と変わらず強かった。
もしかしたら、2012年より強かったのかもしれない。
楽天相手に日本一を逃した2013年だったけど、日本シリーズは第7戦まで縺れたし、ジャイアンツに不利な誤審があったりしたし、日本一になっていてもおかしくない強さだった。
個人的な意見ではあるが、2013年に日本一を逃したことによって行われた補強が、チームのバランスを大きく崩してしまったと思っている。
それが、2017年の今日まで響いている。
2013年オフにFA補強した片岡選手が、今日、引退を発表して、引退会見を行なった。
片岡獲得については、私もこのブログで散々文句を言ってきたけど・・・
あの時、片岡が来たことで、セカンドを追われてしまった寺内や中井、人的補償で西武に行かされた脇谷が、今、ジャイアンツの一軍にいて、片岡は今年は一度も一軍に上がれずに引退する。
本当に、人の人生ってどうなるのかわからない。
その片岡を獲得した2013年のオフ、大竹も獲得。
片岡が移籍してくる直前には、井端が中日と喧嘩して戦力外になって巨人に移籍。
寺内を応援していた私は「これ以上セカンド増やしてどうするんだ」って怒り狂った(笑)。
https://ameblo.jp/723strawberry/day-20131124.html
https://ameblo.jp/723strawberry/day-20131126.html
https://ameblo.jp/723strawberry/day-20131127.html
https://ameblo.jp/723strawberry/day-20131128.html
そして、迎えた2014年、寺内はキャンプで無理をしたのか怪我で開幕にいなかったが、チームはそれなりに順調に勝ち進んでいった気がした。
苦しみながらもリーグ優勝を決めたけど、CSファイナルで阪神に4連敗。
優勝したけど、日本シリーズに出られない。
あの日の悔しさは、今も忘れられない。
https://ameblo.jp/723strawberry/day-20141019.html
そして、2015年は、ヤクルトが優勝して、ジャイアンツは2位。
CSファーストは阪神に勝ったけど、ファイナルではヤクルトに負けた。
2016年は、カープに大差をつけられた2位。
CSファーストではベイスターズに負けて、今度はファイナルに出られなかった。
そして、2017年、今度はCSすら出られなかった。
色々な意見があるだろうけど、私は、2013年オフの補強からチームのバランスがどんどん崩れていったと思っている。
補強は毎年行われて「本当にこの人はいるのか?」と思う人に大金を払い、時には人的補償を差し出し、チームがどんどん崩れていった。
もともと、FA補強なんて制度はいらないと思っているし、さらに人的補償なんていうものは大反対だ。
FA補強なんて良くない面がほとんどだけど、その中で良かったことも少しあった。
カープへ行った一岡のように人的補償による移籍でチャンスを掴んだり、脇谷のように色々な経験をさせてもらって古巣に戻ってきたり、そういうことがあったのは本当に良かったとは思う。
今年のヤクルト奥村を見ても、人的補償とは言え移籍は本当に本人にとっては良かったと思うケースもあった。
また、FA移籍の選手も、相川のように選手として試合に出ていなくても、小林と阿部の橋渡しをしてくれたり、若手投手のケアをしてくれたりしてくれるのは本当にありがたいと思う。
昨日の畠の危険球退場の時も、ベンチ裏に行く畠を追いかけていってくれて本当にありがたかった。
こういう点でいえば、FA移籍ではないけど、井端もありがたい存在だと思う。
奥村が相川の人的補償としてヤクルトに行くことになった時、奥村は井端と自主トレで熊本にいた。
いきなりの連絡で帰京する奥村を、井端が励まして、見送ってくれた。
本当にありがたかった。
話は逸れたが、繰り返される補強がチームのバランスを崩し、必要な育成はどんどん後回しにされ、チームはどんどん力を落としていった。
2012年、2013年に活躍した主力選手は、年月とともに力が衰えていく。それは、当たり前のことで、仕方ないことだ。
しかし、ジャイアンツは「育成」を放棄して、FA補強に走った。
それが、毎年下降する成績に繋がっている。
そして、2017年、ついにBクラスに転落した。
ツケがまわってきたとしか言えない。
ただ、明るい光がないとは思わない。
エース菅野に続いて、田口が成長を続けている。
昨日は危険球退場して今日は二者連続ホームランを打たれた畠も、後半からだが良くやってくれた。
若い二人が先発した2試合を落としてしまい、Bクラスが確定したが、彼らを責めることが絶対にありえない。
本当によくやってくれたのだから。
むしろ、ここで若い二人に責任を感じさせてはいけない。
それをさせてしまったのが、2014年のCSファイナルの阪神戦の4戦目だ。
あの時、ベテラン投手が3戦すべて落としてしまい、若かった小山に4戦目が託された。
ほとんど大舞台に立ったことのなかった小山には、ものすごいプレッシャーがかかった。
小山のせいで負けたわけではないのに、本人はかなり責任を感じたようで、その年のシーズンはあれだけ活躍したのに、翌年からはさっぱりになってしまった。
そして、人的補償回避で楽天へ行ったが、彼はさまざまなチーム事情の被害者だと思う。
ああいう若い選手が何かを背負ってしまうような状況は絶対にダメだ。
話を戻すが、野手でいえば、宇佐見という楽しみな選手も出てきた。
阿部に憧れ、阿部に近い男。
守備には課題があるが、阿部だって最初はすごく叩かれた。
これからどんどん成長していってくれればいい。
彼らの活躍が、来年へ、未来へ、絶対に繋がっていく。
それだけは信じたい。
2017年は、あと1試合。
10月3日、神宮でのヤクルト戦。
本当に消化試合になってしまったけど、最後まで見てきます。