ぬるくなるまで待って (Feelコミックス オンブルー)/祥伝社
¥650
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大絶賛されてた「秋山くん」がいまいち合わなかったので、今回も読む前は不安だったんだけど、予想に反して、すっごぉぉぉく良かったです!!
1冊まるまる1カプのお話で、恋愛感情の揺れがリアルに、繊細に描かれてました。
作者さんのあとがきで、初めての連載で緊張して苦戦したって書いてありましたが、なるほどな~と思った。
作者さんの苦労が、登場人物達の苦悩や葛藤とシンクロしてるように感じられて、だから余計に心情がリアルに伝わってきたかな~と思います。
冷静な、客観的な感じではこの本は描けないだろうな、と。
でもそうやって苦しんでもがいた分、出口が見えた時の安心感たらないですよね。
この本はお風呂をテーマにしているだけに、最後はほんとにこちらもほっこりあったかくなりましたよ(*´∀`*)
「あつい」「ぬるい」「冷めてる」「凍ったように冷たい」など、心情がお風呂の温度に掛けてあるところも上手だな~と思った。
とても良い本だと思います。
私みたいに「秋山くん」や「ネコジタスパイキー」がダメだった方にも、ぜひ一度読んで頂きたい☆
※以下感想ネタバレします。ご注意下さい※
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
同じ洋服店で働くじゅんぺー(攻め)と、先輩のいっちゃん(受け)。
ある日いっちゃんのうちのお風呂が壊れて、「うち来ます?」と誘ってくれたじゅんぺーと同居する所からお話は始まります。
じゅんぺーは最初からいっちゃんのことが好きで、いっちゃんが自分ちのお風呂に入ってるだけで勃っちゃって、それをAV見て一生懸命ごまかそうとするおばかな子w
酔った勢いでチューしたいと言ったじゅんぺーを、いっちゃんは受け入れてくれます。
別の日にえっちをOKしてもらったじゅんぺーは嬉しくて、仕事も手につかずにいそいそと準備をしますが、その日偶然いっちゃんの元カレの存在を知ってしまい、コトは未遂に…(; ;)
2人の気持ちは微妙にすれ違ったまま、お風呂の修理が終わったいっちゃんはじゅんぺーの家から出て行きますが……とゆうお話。
まずね~~、じゅんぺーが非常に可愛いんですよ!!
いっちゃんの足見て興奮しちゃったり、酔っていっちゃんに「かわいいしかっこいいのになんで女のとこに行かないの~」ってめちゃくちゃ絡むとことか、もう、すごくウザ可愛いww
最初からいっちゃん好きオーラが全開で、いっちゃんとできる!ってなった日の、じゅんぺーのそわそわっぷりったらなかった( ´艸`)
でもその日、店にOBの辻井が来て、そのことをいっちゃんに話したら、いっちゃんの顔色が変わるんです。
それでじゅんぺーは気づいちゃうんですね。
気づいたじゅんぺーは勃たなくなっちゃって…。
「ごめん……俺いっちゃんのこと好きなのに…」って俯くじゅんぺーがすごく切なかったなぁ(´д`)
ただのおばかな子だと思ってたけど、やっぱり繊細な部分を持ち合わせてる「男」なんだなぁと。
あんなに楽しみにしてたのにね…。
対して、いっちゃん。意外にあっさりじゅんぺーを受け入れてきたいっちゃんだけど、ここまではあまり気持ちが見えません。
でも辻井の名前が出た途端、真っ赤になっちゃって。
じゅんぺーとのえっちの最中も辻井のこと考えてたよね?そーゆーのって相手に伝わらないかい?(怒)
いっちゃんには、辻井のことが大好きだったんだけど、重いと思われるのが嫌で本心を隠したまま別れてしまった、とゆう過去があったんです。……まぁこうゆうのは引きずりますわな…(_ _。)
家から出て行かれ、職場も離ればなれになってしまい、いっちゃんに会えなくなったじゅんぺーはダメ人間になってしまいます。
仕事に身が入らなくて叱られ、部屋もくちゃくちゃで酒に溺れる日々…。
いっちゃんに「会いたい しつこくしたくない けど 会いたい」ってぐるぐるしながら泣くじゅんぺーが可哀想だったなぁ(´_`。)
ただ会いたい一心でいっちゃんに会いに行ったのに、心とは裏腹な言葉しか出て来なくて、「誰でも良かったんじゃないの」なんて言っちゃうじゅんぺー。
なのにいっちゃんも、「そうかも」とか言っちゃう。
この後、じゅんぺーはいっちゃんを無理矢理抱くんだけど、ここの所はほんとにもう、胸がぎりぎりしてしょうがなかった(>_<)
好きなのに、好きだから、余裕なくて、相手を傷つけちゃう。
じゅんぺーの「あつい あつくて焼き切れそうなのに まんなかだけが凍ったみたいにつめたい」ってゆうモノローグもすごく良かった。
体は熱くてしょうがないのに、心も頭も冷めきってるんだよね…。
泣きながら気絶するみたいに眠ったいっちゃんの元から、走って逃げるじゅんぺー。取り返しのつかない事をしてしまったって大泣きします。
じゅんぺーは一旦、落ちるとこまで落ちたな、と思った。
でもね、落ちるとこまで落ちたらもう、這い上がるしかないんです。
じゅんぺーは心に大きな穴を開けたまま、部屋を片付けて仕事をがんばって、表面上は持ち直して行くんですね。
そんな時、いっちゃんは飲み会で辻井に会います。
ここでね~、辻井を一目見るいっちゃんの目がもう!!すごい切ない!!(>_<)
この目を見るだけで、いっちゃんがどれだけ辻井のことが好きだったか、辻井に未練を残してて、その気持ちをやり過ごしてきたかが、よお~~っくわかります。
でも、いっちゃんは辻井に自分の気持ちを伝えて、ようやく未練を断ち切ることができるんですよね。
辻井のことが本気で好きだったのを隠してた、でもそれは自分が傷つきたくなかったからだ…、っていっちゃん、よく言えました~~(T_T)ハナマル。
辻井は…私にはなんだかよくわからない人でした。優しいのか優しくないのか…。ちょっとその両面を持ってる感じの人だな~とゆう印象。
ただこの人は、すごく洞察力が鋭いとゆうか、人の気持ちも含めていろんなことが見えてしまうんだよね。だからズバリをそのまま言っちゃうw
悪い人ではないんだろうけど、人と合う合わないははっきりしてそうで、じゅんぺーは合わなさそうでしたねw反発しちゃってたしww
辻井に会って、気持ちの整理のついたいっちゃんは、じゅんぺーの家へ向かいます。
「好きなんだってあつくなって 思い通りにならなくて またあつくなる」じゅんぺーと、
「傷つけられたくないって足がすくんでた 心の底からあつくなれない自分に嫌気がさしていた」いっちゃん。
「じゅんぺーとなら ちょうどいい温度でいられるかもしれない」ってゆういっちゃんのモノローグ、すごく良かったよぉ!!(iДi)
1人ずつだと上手くいかないけど、2人が合わさったらちょうどいい温度になるよね…。
実はここまでいっちゃんって、辻井への未練が大きいな~と思ってたんだけど、ここでやっと、気持ちがじゅんぺーに向かって行ってるのが感じられました。
その後の、お風呂の蛇口が壊れて大洪水の中、いっちゃんに大告白するじゅんぺーに不覚にもちょっと泣かされた(TωT)
この大洪水とシンクロして、じゅんぺーの気持ちの溢れ出ちゃってる感じが、すごく伝わってきたな~。
いっちゃんも最後ちゃんとじゅんぺーに「好き」って言葉に出して言えて、ほんとに良かったです。
言うの怖かったと思うけど、頑張ったね~~。いっちゃん、よく言えました(T_T)(←2回目w)
…あつくなりすぎて空回りして、相手を傷つけながらもやっぱり好きで、真っ直ぐあつく向かって行くじゅんぺーと、
好きなのに傷つくのが怖くてあつくなれない、逃げる事で結局相手を傷つけて、そんな自分がすごく嫌だってゆういっちゃんと、
全く正反対の2人でしたが、どちらの気持ちもすごくよく伝わってきて、どちらにも感情移入できました。
(これって今回は2人の性格として描かれてましたが、一人の人でも時と場合によってどちらの感情も持つこともありますよね。)
あつすぎてもだめ、ぬるすぎてもだめ。
恋愛に温度は大切。
いい温度でいられる相手は、もっと大切。
この2人ならきっといつまでも「いい温度」でいられるんでしょうね♡♡
*****
番外編「やさしい口」はいっちゃんの過去話。
いっちゃんの初恋は家庭教師の先生で、受験に合格した勢いで告白したものの、電話の向こうで沈黙されて、笑ってうそだとごまかすことを覚えた。
辻井と別れた時も自分の気持ちをごまかして、でも手だけはごまかすことができなくて震えた。
そんな風に震えて傷ついてきた手を、今は優しく舐めてくれる恋人がいるよってゆうお話。
いっちゃん、良かったね。
番外編「WE WANT TO TOGETHER」
一緒に暮らしている2人の家に、いっちゃんの弟が受験を名目に泊まりにくるんだけど、ほんとは弟の目的は受験じゃなくて…ってゆうお話。
ここはひとえに、弟に詰め寄られてあっさりつき合ってることをバラすじゅんぺーが可愛かったしw、いっちゃんの優しさを無にした弟にじゅんぺーがキレて殴ろうとした所(ほんとはびびらすだけだったのに)、逆にいっちゃんにじゅんぺーが殴られちゃうってのが面白かったw
いっちゃんの弟に対する愛を感じたな~。
そして家族に対してさえも不器用ないっちゃんが、愛おしかったです。
そんでまぁいろいろあるけどw、最後黙ってじゅんぺーが両手を広げていっちゃんを待つ所に、じゅんぺーのいっちゃんに対する大きな愛を感じましたよ。
描き下ろし「エピローグ」
じゅんぺーが昔、男の子に告白された時のお話。
これは「やさしい口」との対比で面白かったな~。
告白する立場のいっちゃんと、告白された立場のじゅんぺー。
結局じゅんぺーはこの告白には応えなかったんだけど、「(相手の思いが)重くて めんどくさくて でもいとおしいような気もして」って言ってて、このいとおしいってゆう台詞にいっちゃんの過去は少し救われたんじゃないかな~と思った。
*****
そんなわけで、すごく良かったです、この本。りぴ決定w
こうゆう感じのお話なら、のばらあいこさん次も読みたいな~と思いました(´∀`)
ただいっこ残念なのが、いっちゃんとじゅんぺーのラブラブえっちがもっとちゃんと見たかった!!
本編で痛いえっちがあったので、その倍のページ数を使ってラブラブしてる所が見たかったな~と思いました。
じゅんぺーが腕を広げていっちゃんを抱き締める所もすごくじ~~んとしたけど、それだけじゃ足りないよ~(´・ω・`)
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大絶賛されてた「秋山くん」がいまいち合わなかったので、今回も読む前は不安だったんだけど、予想に反して、すっごぉぉぉく良かったです!!
1冊まるまる1カプのお話で、恋愛感情の揺れがリアルに、繊細に描かれてました。
作者さんのあとがきで、初めての連載で緊張して苦戦したって書いてありましたが、なるほどな~と思った。
作者さんの苦労が、登場人物達の苦悩や葛藤とシンクロしてるように感じられて、だから余計に心情がリアルに伝わってきたかな~と思います。
冷静な、客観的な感じではこの本は描けないだろうな、と。
でもそうやって苦しんでもがいた分、出口が見えた時の安心感たらないですよね。
この本はお風呂をテーマにしているだけに、最後はほんとにこちらもほっこりあったかくなりましたよ(*´∀`*)
「あつい」「ぬるい」「冷めてる」「凍ったように冷たい」など、心情がお風呂の温度に掛けてあるところも上手だな~と思った。
とても良い本だと思います。
私みたいに「秋山くん」や「ネコジタスパイキー」がダメだった方にも、ぜひ一度読んで頂きたい☆
※以下感想ネタバレします。ご注意下さい※
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同じ洋服店で働くじゅんぺー(攻め)と、先輩のいっちゃん(受け)。
ある日いっちゃんのうちのお風呂が壊れて、「うち来ます?」と誘ってくれたじゅんぺーと同居する所からお話は始まります。
じゅんぺーは最初からいっちゃんのことが好きで、いっちゃんが自分ちのお風呂に入ってるだけで勃っちゃって、それをAV見て一生懸命ごまかそうとするおばかな子w
酔った勢いでチューしたいと言ったじゅんぺーを、いっちゃんは受け入れてくれます。
別の日にえっちをOKしてもらったじゅんぺーは嬉しくて、仕事も手につかずにいそいそと準備をしますが、その日偶然いっちゃんの元カレの存在を知ってしまい、コトは未遂に…(; ;)
2人の気持ちは微妙にすれ違ったまま、お風呂の修理が終わったいっちゃんはじゅんぺーの家から出て行きますが……とゆうお話。
まずね~~、じゅんぺーが非常に可愛いんですよ!!
いっちゃんの足見て興奮しちゃったり、酔っていっちゃんに「かわいいしかっこいいのになんで女のとこに行かないの~」ってめちゃくちゃ絡むとことか、もう、すごくウザ可愛いww
最初からいっちゃん好きオーラが全開で、いっちゃんとできる!ってなった日の、じゅんぺーのそわそわっぷりったらなかった( ´艸`)
でもその日、店にOBの辻井が来て、そのことをいっちゃんに話したら、いっちゃんの顔色が変わるんです。
それでじゅんぺーは気づいちゃうんですね。
気づいたじゅんぺーは勃たなくなっちゃって…。
「ごめん……俺いっちゃんのこと好きなのに…」って俯くじゅんぺーがすごく切なかったなぁ(´д`)
ただのおばかな子だと思ってたけど、やっぱり繊細な部分を持ち合わせてる「男」なんだなぁと。
あんなに楽しみにしてたのにね…。
対して、いっちゃん。意外にあっさりじゅんぺーを受け入れてきたいっちゃんだけど、ここまではあまり気持ちが見えません。
でも辻井の名前が出た途端、真っ赤になっちゃって。
じゅんぺーとのえっちの最中も辻井のこと考えてたよね?そーゆーのって相手に伝わらないかい?(怒)
いっちゃんには、辻井のことが大好きだったんだけど、重いと思われるのが嫌で本心を隠したまま別れてしまった、とゆう過去があったんです。……まぁこうゆうのは引きずりますわな…(_ _。)
家から出て行かれ、職場も離ればなれになってしまい、いっちゃんに会えなくなったじゅんぺーはダメ人間になってしまいます。
仕事に身が入らなくて叱られ、部屋もくちゃくちゃで酒に溺れる日々…。
いっちゃんに「会いたい しつこくしたくない けど 会いたい」ってぐるぐるしながら泣くじゅんぺーが可哀想だったなぁ(´_`。)
ただ会いたい一心でいっちゃんに会いに行ったのに、心とは裏腹な言葉しか出て来なくて、「誰でも良かったんじゃないの」なんて言っちゃうじゅんぺー。
なのにいっちゃんも、「そうかも」とか言っちゃう。
この後、じゅんぺーはいっちゃんを無理矢理抱くんだけど、ここの所はほんとにもう、胸がぎりぎりしてしょうがなかった(>_<)
好きなのに、好きだから、余裕なくて、相手を傷つけちゃう。
じゅんぺーの「あつい あつくて焼き切れそうなのに まんなかだけが凍ったみたいにつめたい」ってゆうモノローグもすごく良かった。
体は熱くてしょうがないのに、心も頭も冷めきってるんだよね…。
泣きながら気絶するみたいに眠ったいっちゃんの元から、走って逃げるじゅんぺー。取り返しのつかない事をしてしまったって大泣きします。
じゅんぺーは一旦、落ちるとこまで落ちたな、と思った。
でもね、落ちるとこまで落ちたらもう、這い上がるしかないんです。
じゅんぺーは心に大きな穴を開けたまま、部屋を片付けて仕事をがんばって、表面上は持ち直して行くんですね。
そんな時、いっちゃんは飲み会で辻井に会います。
ここでね~、辻井を一目見るいっちゃんの目がもう!!すごい切ない!!(>_<)
この目を見るだけで、いっちゃんがどれだけ辻井のことが好きだったか、辻井に未練を残してて、その気持ちをやり過ごしてきたかが、よお~~っくわかります。
でも、いっちゃんは辻井に自分の気持ちを伝えて、ようやく未練を断ち切ることができるんですよね。
辻井のことが本気で好きだったのを隠してた、でもそれは自分が傷つきたくなかったからだ…、っていっちゃん、よく言えました~~(T_T)ハナマル。
辻井は…私にはなんだかよくわからない人でした。優しいのか優しくないのか…。ちょっとその両面を持ってる感じの人だな~とゆう印象。
ただこの人は、すごく洞察力が鋭いとゆうか、人の気持ちも含めていろんなことが見えてしまうんだよね。だからズバリをそのまま言っちゃうw
悪い人ではないんだろうけど、人と合う合わないははっきりしてそうで、じゅんぺーは合わなさそうでしたねw反発しちゃってたしww
辻井に会って、気持ちの整理のついたいっちゃんは、じゅんぺーの家へ向かいます。
「好きなんだってあつくなって 思い通りにならなくて またあつくなる」じゅんぺーと、
「傷つけられたくないって足がすくんでた 心の底からあつくなれない自分に嫌気がさしていた」いっちゃん。
「じゅんぺーとなら ちょうどいい温度でいられるかもしれない」ってゆういっちゃんのモノローグ、すごく良かったよぉ!!(iДi)
1人ずつだと上手くいかないけど、2人が合わさったらちょうどいい温度になるよね…。
実はここまでいっちゃんって、辻井への未練が大きいな~と思ってたんだけど、ここでやっと、気持ちがじゅんぺーに向かって行ってるのが感じられました。
その後の、お風呂の蛇口が壊れて大洪水の中、いっちゃんに大告白するじゅんぺーに不覚にもちょっと泣かされた(TωT)
この大洪水とシンクロして、じゅんぺーの気持ちの溢れ出ちゃってる感じが、すごく伝わってきたな~。
いっちゃんも最後ちゃんとじゅんぺーに「好き」って言葉に出して言えて、ほんとに良かったです。
言うの怖かったと思うけど、頑張ったね~~。いっちゃん、よく言えました(T_T)(←2回目w)
…あつくなりすぎて空回りして、相手を傷つけながらもやっぱり好きで、真っ直ぐあつく向かって行くじゅんぺーと、
好きなのに傷つくのが怖くてあつくなれない、逃げる事で結局相手を傷つけて、そんな自分がすごく嫌だってゆういっちゃんと、
全く正反対の2人でしたが、どちらの気持ちもすごくよく伝わってきて、どちらにも感情移入できました。
(これって今回は2人の性格として描かれてましたが、一人の人でも時と場合によってどちらの感情も持つこともありますよね。)
あつすぎてもだめ、ぬるすぎてもだめ。
恋愛に温度は大切。
いい温度でいられる相手は、もっと大切。
この2人ならきっといつまでも「いい温度」でいられるんでしょうね♡♡
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番外編「やさしい口」はいっちゃんの過去話。
いっちゃんの初恋は家庭教師の先生で、受験に合格した勢いで告白したものの、電話の向こうで沈黙されて、笑ってうそだとごまかすことを覚えた。
辻井と別れた時も自分の気持ちをごまかして、でも手だけはごまかすことができなくて震えた。
そんな風に震えて傷ついてきた手を、今は優しく舐めてくれる恋人がいるよってゆうお話。
いっちゃん、良かったね。
番外編「WE WANT TO TOGETHER」
一緒に暮らしている2人の家に、いっちゃんの弟が受験を名目に泊まりにくるんだけど、ほんとは弟の目的は受験じゃなくて…ってゆうお話。
ここはひとえに、弟に詰め寄られてあっさりつき合ってることをバラすじゅんぺーが可愛かったしw、いっちゃんの優しさを無にした弟にじゅんぺーがキレて殴ろうとした所(ほんとはびびらすだけだったのに)、逆にいっちゃんにじゅんぺーが殴られちゃうってのが面白かったw
いっちゃんの弟に対する愛を感じたな~。
そして家族に対してさえも不器用ないっちゃんが、愛おしかったです。
そんでまぁいろいろあるけどw、最後黙ってじゅんぺーが両手を広げていっちゃんを待つ所に、じゅんぺーのいっちゃんに対する大きな愛を感じましたよ。
描き下ろし「エピローグ」
じゅんぺーが昔、男の子に告白された時のお話。
これは「やさしい口」との対比で面白かったな~。
告白する立場のいっちゃんと、告白された立場のじゅんぺー。
結局じゅんぺーはこの告白には応えなかったんだけど、「(相手の思いが)重くて めんどくさくて でもいとおしいような気もして」って言ってて、このいとおしいってゆう台詞にいっちゃんの過去は少し救われたんじゃないかな~と思った。
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そんなわけで、すごく良かったです、この本。りぴ決定w
こうゆう感じのお話なら、のばらあいこさん次も読みたいな~と思いました(´∀`)
ただいっこ残念なのが、いっちゃんとじゅんぺーのラブラブえっちがもっとちゃんと見たかった!!
本編で痛いえっちがあったので、その倍のページ数を使ってラブラブしてる所が見たかったな~と思いました。
じゅんぺーが腕を広げていっちゃんを抱き締める所もすごくじ~~んとしたけど、それだけじゃ足りないよ~(´・ω・`)
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