今更になって実感した。
この15日で、最後のライフラインの水道も閉栓。
もう、あの部屋に私が居た痕跡は一切なくなる。
今は、玄関も廊下もキッチンもお手洗いも浴室も居間もベランダも、全部全部鮮明に思い出せるけど、そのうちすっかり忘れてしまうんだろうな。
引き渡しの時のがらんとした部屋、さみしい光景だったな。
まだもったいなくて、家の前は通ってない。
きっとさみしくなるだろうな。
今あの部屋はどんな時間を刻んでいるのだろうか?
時が止まった、あのままなんだろうか。
引っ越しまではバタバタしてそれどころじゃなくて、引き渡しの日は眠くて、なんだかきちんとお別れできてない気がする。
そんなこと言ったって、私にはもうあの部屋に入る資格ないけれど。
手の届く範囲にすべてのものがあったあの小さい部屋に、意外と愛着抱いてたことに自分でもびっくり。
新しい部屋は広くて綺麗で大好きだけど、さみしい気持ちだわ。