テスト前日だというのに、
明日は物理と化学の最凶タッグだというのに、
何故かいきなりセンチメンタルな気分になって、
意識がすぐに飛んでしまう。

多分理由は今日とぉこ先輩に会ったからだ。
しかもわざわざとぉこ先輩が会いに来てくれて、
それがものすごく嬉しかったからだ。
とぉこ先輩はチューバの2人を結構可愛がっていたから、
私は二の次になっているのかなって思ってたけど、
そうじゃなかったみたいだ。
なんだか今までちょっと寂しい気分だったけど、安心した。
やっぱり直属の先輩は特別なんだなぁ。
特に弦さんは1年間先輩と私の2人きりでやってきたし。
とにかく今日はあまりにも嬉しくて泣きそうだった。

それで、今先輩たちと演った曲を聴いている。
あの頃に戻りたい。
もう忘れたいようなこともいろいろあったけど、
あれほど楽しい時はなかった。
部活のために5時起きなんて、
今の私にはできない。
あの頃は苦痛でもなんでもなかったけど。

本当に先輩はいい人ばっかりだったなあ…
優しかったし、面白かったし、上手かったし、練習熱心だったし。
私はあんな風な先輩にはなれていないだろう。
私が引退する時、心から寂しいと思ってくれる後輩もいないだろう。
やっぱり33期の先輩たちは素晴らしかったんだ。
あんな風になれたらな…

ああだめだ、ペトラは本当に泣いてしまう。

ほんとはこんなこと考えている余裕なんかないはずなのに。
化学と物理が大変なことになっているのに。
こんな時にあの人がいてくれたらなぁ…


よし、勉強しよう…