時間が過ぎゆく

手を離れる現実は

感覚のどこにもリアルな感触を残さない


たとえば一歩進んだとして

同じ場所に戻れるけど

全く同じ場所じゃない

同じように見えるだけなの

ひとつだって同じじゃないの

助けて 助けて 助けて

何も信じられなくなっちゃったんだよ


うっすら記憶している風景が僕に告げる

「立ち止まっても振り返っても

もう過ぎ去っちゃったんだよ

誰にも分かんないところに消えたんだ」


待ってくれ

まだ忘れたくないんだよ

大切なもの持っておきたいんだよ


僕の今まではどこに消えた?

消さないで欲しかったんだ

いつまでもそのまま心の中にしまっておきたかったんだ


分かんないよ


分かんないよ


分かんないよ


分かんないんだよ・・・