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福岡県で理学療法士をしてますkenkenです*



本日は、脳卒中発症してからのリハビリの流れと運動麻痺の重症度みかたをリハビリスタッフの視点も含めて、以下にまとめていきたいと思います。



  発症してからの大まかなリハビリの流れ

脳卒中発症後から症状が落ち着き次第、なるべく早期からリハビリテーションを開始します。(通常は発作後24〜48時間から1週間以内)

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病巣や範囲により症状は異なりますが、当初は自分ではなにも動かせないことも多いので、まずはベッドサイドで他動的なリハビリから開始することが多いです。


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ある程度自分で動かせるほどに筋力が回復したら、リハビリテーション室に出かけて訓練するようになります。


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リハビリが開始してから病状が落ち着き、リハビリに専念できるようになってからは、次の「回復期」という時期で新たな転院先を決める必要がでてきます。


※どこの回復期病院も同じような進め方ではなく、特徴や特色があるため吟味する必要があります。(以下参照)


以下、回復期リハビリテーションnet参照

https://kaifukuki.doctorsfile.jp/point/


以下、脳梗塞リハビリLAB参照

https://nou-kousoku.com/rehabilitation/hospital2/



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そして、回復期リハビリテーション病棟では、疾患の区分により入院日数が異なります




整形疾患であれば90日、脳血管疾患であれば150日となっています。

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そのため、入院直後から自分の身体回復に加えて退院後の方向性(家、施設など)や復職のことなども平行して検討していく必要があります




  運動麻痺の評価(リハビリスタッフが見ている視点)

1. Fugl-Meyer Assessment (FMA)


大項目として、①運動機能(上肢・下肢)、②バランス能力、③感覚(上肢・下肢)、④関節可動域・痛みの項目から構成され、226点満点で評価されます。

※合計点が高いほど、運動機能が良好であることを示します

※評価項目が多いため、下肢だけ、上肢だけと評価したり、または施設によっては評価していないところもあります




2. Stroke Impairment Assessment Set(脳卒中機能障害評価法:SIAS)


 SIAS は「麻痺側運動機能」「筋緊張」「感覚機能」「関節可動域」「疼痛」「体幹機能」「視空間認知」「言語機能」「非麻痺側機能」の 9 つの機能障害により構成されており、評価項目としては合計 22 項目あります。


※得点範囲は 0 〜76 点になり、こちらも点数が高いほど脳卒中による機能障害の重症度が高いという判断になります。




3. Modified Ashworth Scale (MAS)

筋緊張の評価に用いられ、筋肉の硬さや緊張の程度を測定します。





倉敷平成病院 倉敷ニューロモデュレーションセンターHP 痙縮 より引用


上記のように、麻痺による筋の異常な緊張により関節や筋肉に硬さを及ぼす「痙縮」の程度を評価しています。



4. Brunnstrom(ブルンストローム)ステージ

多くの病院、施設でよく用いられる評価指標です。下図をみるとイメージしやすく、自分の「いま」の回復過程がどこにあるのか分かりやすくなります。


脳卒中後の運動機能の回復過程を段階的に評価する方法で、1から6までのステージがあり、1は完全な麻痺、6は正常な運動機能を示します。









家庭でのリハビリテーション:脳卒中のリハビリテーションより引用



手を例にすると、


やがてグーっと握ることはできても指を伸ばして離すことはできない段階になり、さらに指折り数えることができるようになると、概ね手指の動きは良好と判断されます。(分離性良好)

  


【リハビリテーションで大切なこと】

・生活の中でも状態に応じて麻痺側の手足をしっかりと使用すること

・非麻痺側だけでなんでもしようとしないこと


運動麻痺の回復過程は、


 中枢部→末梢の順で改善しやすいです。


手部や足部など末端の部位は改善が遅延しやすく、特に手に関しては障害が残りやすいと報告されています


入院期間だけでリハビリが完結せず、退院後も見据えて自分でもメンテナンスができるようにセラピストや主治医としっかり話し合いを重ねて納得のいくリハビリや入院生活が送れるように積極的に関わっていくことをオススメします。


皆さんの日常生活に少しでもお役にたてたら光栄です電球気づき


最後までご覧になっていただきありがとうございます^ ^


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