当ブログへ訪問していただき

ありがとうございます


福岡県で理学療法士をしてますkenkenです*


昨日は、「脳卒中後遺症者がやりたいことを諦めずにすむ世界を作るには」というテーマで「社会全体の理解と支援」が不可欠であると述べました。


具体的には、


①情報提供

②リハビリテーションの充実

③コミュニティの形成 


 の3点について記事をまとめています。



本日は、上記の話題と関連して


退院後の生活や社会参加について、抱えている課題や対策などに着目して啓蒙・周知いただけるようにまとめていきたいと思います。


はじめに


・脳卒中後遺症者が社会参加を実現するためには、いくつかの課題が存在します。


・これらの課題に対して適切なアプローチを取ることで、外出頻度や交友関係、障害受容を向上させることが可能です。


(以下に、具体的な課題とアプローチを示します)



社会参加を実現させるための課題とアプローチ


​外出の障壁

《課題》

脳卒中後遺症者は、身体的な制約や不安感から外出を避けることが多いです。


特に、歩行や移動に不安を感じることが大きな要因となります。


《対策》

・リハビリテーション

身体機能の回復を目指すリハビリを行うことで、外出への自信を高めます。具体的には、リハビリにて基本動作練習(床上、起立、歩行)、外出訓練を行うことが効果的です。


・地域支援

地域のボランティアや支援団体による外出サポートを活用します。例えば、外出時に同行してくれるボランティアを見つけることで、安心して外に出ることができます。



​交友関係の希薄化

《課題》

社会参加が減少することで、友人や知人との関係が疎遠になりがちです。孤独感が増すこともあります。


《対策》

・コミュニティ活動

地域のサークルやイベントに参加することで、新たな友人を作る機会を増やします。例えば、趣味の教室や地域のボランティア活動に参加することが考えられます。


・オンライン交流

SNSやオンラインフォーラムを利用して、同じ境遇の人々とつながることができます。



​障害受容の難しさ

《課題》

障害を受け入れることができず、自己評価が低下することがあります。


《対策》

・カウンセリング

専門家による心理的サポートを受けることで、障害受容を促進します。

・体験談の共有

ほかの脳卒中後遺症者の成功事例を知ることで、希望を持つことにつながりやすくなる場合があります。


1番の社会参加は「就労支援」


《現状》


就労状況と情報認知度


約7割の方が仕事に関する相談窓口の存在を知らない。



就労に関する当事者意見




脳卒中患者・家族の実情調査(中間報告)より引用 



《対策》


相談窓口業務の流れ・時間軸

脳卒中相談窓口マニュアルより引用

https://www.jsts.gr.jp/img/consultation_manual_ver3.0.pdf


入院中から身体や動き、生活動作のことに加えて、期間後半には就労の意向や経済面での補償なども踏まえて「相談員への取り次ぎを依頼する」ことがよいでしょう!




脳卒中患者における両立支援の進め方


また、主治医やリハビリスタッフにも就労の意向を伝えておくことで、復職に向けた評価や必要なリハビリメニューに反映させたりすることもしやすくなると思います。(下図)



就労のために必要となる要素


2021年に改正された障害者の雇用促進等に関する法律においても障害者の職業リハビリテーションの推進について定められており、その実施は医療機関のみならず、公共職業安定所、障害者職業センター、障害者就業・生活支援センター、障害者職業能力開発校、就労移行支援事業所など幅広い窓口があるそうです。



 以上、本日は脳卒中後遺症者の社会参加を実現するための課題と対策のテーマでまとめてみましたにっこりキラキラ


特に、就労支援についての取り組みは病院によって様々です。当事者ならびに家族の方の心労は多大なものだと思います。


私は少しでも必要な方に必要な情報が届いて欲しい想いで、様々な資料を読み漁っています。皆さんの日常生活に少しでもお役にたてたら光栄です電球気づき


以下の資料も当事者・家族に是非一読していただきたい物になります。


https://www.mhlw.go.jp/content/000750637.pdf



最後までご覧になっていただきありがとうございます^ ^


 🔻 🔻 🔻 🔻

フォローしてね