皆さんこんばんは
福岡県で理学療法士をしてますkenkenです*
福岡は今日も1日、雨日和で中々気分が晴れませんね、、
そして、気圧の影響か頭痛にも悩まされており、痛み止めをお供に今日1日を過ごしたところになります
さて、
本日は「運動学習のキホン」という、我々リハビリ専門職種の永遠のテーマとなる内容について考えていきたいと思います
私たち専門職は、よく使用する用語ですが、「運動学習」という単語は耳にされたことはありますか。
よくある例えが、「自転車に乗れなかったけど、乗る練習をしてたらいつの間にか乗れるようになった」、「何度もこけて歩きにくかったけど、歩く練習をしているうちに上手に歩けるようになった」など
練習やその経験の過程において、運動スキルの学習が進み、スキル獲得に至ったことなどが運動学習の一例に挙げられます
では、改めまして本題へ
これら①〜③の時期・段階を考慮して、運動スキルを獲得するために必要な指導、練習方法を組み立ていきます。
ここからやや難しくなってくるのですが、、
対象者が運動課題を理解して、スキル習得のために運動実践していく過程において「どんな指導が必要なのか」、「どんなことに気づかせるべきか」の手段を検討していきます
練習の開始に伴い、自分の運動がうまくいっているかどうかの指標とするものの1つに、フィードバック(FB)があります。
フィードバックとは、行動による結果を行動した本人へ具体的に伝え教えることを指します。
また、フィードバックは大きく2つに分けることができます。
👉外在的フィードバック:患者さんの外部から与えられるフィードバックを指す
👉内在的フィードバック:患者さん自身が運動して得られる視覚、聴覚、触覚、固有感覚などによるフィードバックを指す
※運動学習の初期段階では、外在的フィードバックが有効とされ、徐々に外側からの指導による誤差修正から内側(学習者自身)での気づきを促していくことが推奨されています
※フィードバックの頻度として、外在的フィードバックを与え過ぎると内在的フィードバックが行わなくなる傾向がみられるとされています(ガイダンス仮説より)
次に練習方法についてです。
練習の組み方として、分散練習と集中練習、一定練習と多様練習があります。
👉分散練習:休憩を長くとる、もしくは頻回に休憩をとる事です。
👉集中練習:訓練試行間の休憩をかなり短くする事です。
※ 短時間の学習(集中学習)によってできた記憶に比べ、適度な休憩を取りながら繰り返し学習(分散学習)してできた記憶のほうが長続きしやすいとされています
👉一定練習(ブロック練習):1つの課題に関して単一のパターンで行う練習の事です。
👉多様練習(ランダム練習):様々なバリエーションを含む練習の事です。
※ 1つのスキルを身につけるためには、一定した同じ練習を繰り返すよりも多様性のある練習を行った方が記憶保持や転移の観点からもよいとされています
本日は「運動学習のキホン」というテーマで、やや小難しい話題を話させていただきました。
まだまだこの分野では脳科学の知見からも、日々情報がアップデートされています
常に情報を洗練させながら日々の臨床にも取り組んでいきたいと思います
最後までご覧になっていただきありがとうございます^ ^