結婚して直ぐに妊娠
30年も前の話だけど
臨月に近い時に
夫婦して高熱を出した
インフルだったのか?

どういう訳か義母が聞きつけ
旦那に卵酒を作ってやろうか?と

旦那は うん と
私、ドン引き

義母は洗濯やろうか?とか
世話が焼きたい様子

こっちは気遣いしたくない
妊婦の高熱

義母は60歳
考えが古い人

出産してからは
連絡無しに来る

男の子だったから
家の子だと言ってた

私の母は
癌の末期で
長男とは、3週間しか
この世にいなかった
初めての
新生児を病室に連れて行くのは
少し気が引けたが

母に会わせたかった
長男の顔も起き上がって見れず
合せ鏡で見る
47歳だった

危篤でもがき苦しむ母に
長男を最後 会わせた
多分
苦しくて
長男は見られなかったと思う

そして何とあろうか
そこへ義母が花束を持って登場

もがく母の顔を笑顔で覗き込み

その悲しい空気の中で
長男に満面の笑みを見せた

義母を帰らす為に
長男と退室

母には長男ともっと一緒に居させてあげたかった

母 苦しみ死んだ

翌日 義母に長男 預けて葬儀

義母は

昨日は母は
元気そうだった
そう言った

胸をかきむしる母を覗き込んでおいて

そして母が
一度もあやせなかった
長男を嬉しそうに抱き

義母は自分の乳首に唾を付けて
長男に自分の乳首を咥えさせた
母は死んだ
義母の態度
許せない

そして私は母乳が出なかった

長男が3ヶ月になり
私の顔を見て
あー
と、声を出すようになった
母の死を長男が埋めてくれた

義母に話したら

乳も
あげないのに

親の顔なんか覚えなくていい
と言った

義母は
赤ちゃんの長男に

口移しでお茶を飲ませた


90歳
まだ死なない