病鳫の夜寒に落ちて旅寝哉  芭蕉
 (やむかりのよさむにおちてたびねかな)


芭蕉の俳句をご紹介させていただきます。
病むとは所謂医師や薬師のお世話になる病気が思い浮びますが、わたしはこの句から疲れ切った鳫(かり)の姿を想います。遠いとおい距離を飛んできた鳫の身体の節々はさぞかし痛いことでしょう。この鳫の病は思いがけない災難に拠るものでなく、最初から覚悟のモノ。

 

明日にそなえての一夜の仮宿、今宵の宿とすべき水辺を見つけて急降下したのでしょう。明日も頑張るぞ!そのための身体を委ね横たえて英気を養う目的の眠りであり、貴重な夜。そこに惰眠はなく、その夢にツライ色はサラサラ観えない。(=⌒▽⌒=)