どうせ、俺なんて
が、私の口癖であった。
ことあるごとに、その言葉を呟き、何事からも逃げてきた。
真剣に真面目に。
物事に取り組んだことが、果たして一度でもあっただろうか。
私の記憶が正しければ、皆無だろう。
記憶喪失なら、話は別だが。
私に足りないものとは何か。
そんなもの大半のことが私には欠如している。
あらゆることに怠惰で、そのわりに強欲。
「俺って駄目人間ですね」
と、バイト先の社員さんに言ったら
「やっと気付いたのか」
と返された。
もうちょっと優しさ溢れる返答でも良かったんじゃないだろうか。