『HERO』は、2002年の香港・中国合作による武侠映画。2003年8月16日日本公開。アメリカでは2004年に上映され、初登場週の映画興行成績1位を達成した。豪華なキャスト、美しい色彩が話題を呼び、中国映画の興行成績を塗り替えた。 ウィキペディア

公開日: 2003年8月16日 (日本)

監督: 張芸謀

音楽: 譚盾

衣裳デザイン: ワダ・エミ

撮影: クリストファー・ドイル




泰王の始皇帝暗殺を目論む刺客(無名)と後 の始皇帝、泰王との会話の中で、結末の違 う三つのストーリーが展開する。





泰王との距離を10歩にする為の無名の創 作(赤) 無名の殺気を感じ創作話を見破った泰王 (青) 遂に必殺の距離に入った後の無名が話す 真実(白の中に緑)

あらすじ 戦国時代末期、泰王(チェン.ダミオン)を狙ってい た趙国の刺客を倒した無名(ジェット.リー)と言 う男が、その功績から特別に泰王と合う事 を許された。

無名は槍の使い手、長空(ドニー.イェン) 恋人同士でもある、残剣(トニー.レオン)と飛雪 (マギー.チャン)の三名を殺した経緯を語り始め る。 無名は、張空と激闘の末打ち破った事、残 剣と飛雪が張空の三角関係?痴情のもつれ を利用して二人を倒した事を泰王に語る が、話を聞き終えた泰王は、それを否定 無 名自身が自分を殺すためにやって来た刺 客であろうと…。




水墨画のような色彩の、無名と張空との雨の中の戦いは流石アクションスター流石に見応え有り。雨と琴の音の使い方も上手い。

そして赤#青#白の中に緑と変化する衣装と美しい剣舞、幻想的で美しいアクション、映像がとても綺麗でした。

青の湖で無名と残剣とのワイヤーアクションは美しく芸術品を見るかの様でした。

残剣と飛雪の二人は本当に息がピッタリで静かに深い愛を表現、流石トニー&マギー。
赤では愛憎の物語。
青ではお互いを思いやり。
白は信じる思い。
信じて欲しいから剣を捨てて自ら飛雪の剣に刺される場面、一緒に故郷に帰ろうと残剣の後ろから抱きしめながら剣を深く刺して飛雪も死を選ぶ。悲しくも美しい。
飛雪の剣が…信じて欲しいと剣を捨てた時の残剣の笑った顔が…切ない
残剣の残した「天下」の一言につきましたね。

全てを泰王を託した無名。
最期 何万本?もの矢を目の前にしての無名の笑ったかのような顔が忘れない。

台詞ではなく役者の表現力が素晴らしかった。