リアルタイムで読んでた漫画です。

『蛍たちは笑う』初出、前編『LaLa』1984年8月号、後編『LaLa』1984年9月号月刊





ララにて連載された作品。

高校バスケ界きっての天才プレー ヤー、穂津見霖。
しかし、ある事が切っ掛けにバスケを 辞めてしまう。

母を亡くし天涯孤独の身になった霖の 前に幼い頃に、亡くなった父の弁護士 と名乗る男が現れ、祖父の遺言状開封 に立ち合って欲しいと言うのだ。
自分に親族がいる事を知った霖は、父 の実家がある蒼島へと出かけ、従兄の 零治、そして幼い蕾と出会う。
そして、従兄の零の出生の秘密には悲しい過去が…

そして穂津見の家には大変な秘密が隠されていた。
古い血筋と遺産を巡る謎の殺人事件へと巻き込まれていく霖…

穂津見家は代々、何百年前も蒼島を統 治してきた島主の一族で霖達は、その 末裔…そして血の力を消さない為に近 親結婚を繰り返してきた一族だった。

蒼島の父の実家で、初めて自分の親族 に対面した霖は、遺言状の公開により 莫大な遺産の相続権を持つ事になっ た。

ところが、その時からこの穂津見家の 人間が次々に殺される事件が発生する。
誰が… 一体、何の為に…

それは、何故従兄の零治が霖の父に そっくりなのか―そして何故霖の父は 家を捨てて失踪したのか―その謎が解 けた時、残酷にも悲しい事件の幕は閉 じられたのである。

果して、その真相は…

穂津見家は代々超能力者の家系である 事、それは、力を守るために近親結婚 という閉鎖的な歴史から始まった。

霖がバスケを辞める切っ掛けとなった のも、超能力(念動力)が原因だった。
インターハイ決勝戦で、「力」を使ってしまっ た。
ゲームの最中は絶対使わない自信が あった。
一瞬、心がゆるんだのだ。
超能力を理由にバスケを諦める。
だが、逃げるのをやめ もぅ一度バスケを する決心をする。

また… 次々におきた殺人事件の真相は

従兄である零治が霖の父に生き写しなのか… それは、穂津見家の次女霧江が自分の 子供である零治に遺産が入る様に次々 と殺人を犯していたのであった。

零治は長女露子の子供として育てられ たが…実は、霧江と霖の父との間に生 まれた子だった。
兄妹との間に生まれた子供、霖とは父 親が同じ異母兄弟だったのだ。

霖の父は一時的な感情に負けてしま い、耐えられなくなり島を出ていった のだ。

霧江の死により事件は闇へとほうむりされた。
そして、舞台は東京にうつる。

樹なつみさんの作品の中で一番好きな 作品、続編もあり。
この作品から徐々に絵も変化して男の子が格好良くなっていった。