監督 ウォン・カーウァイ
脚本 ウォン・カーウァイ
製作 ジェフ・ラウ
製作総指揮 チャン・イーチェン
出演者 トニー・レオン
フェイ・ウォン
ブリジット・リン
金城武
音楽 フランキー・チェン
ロエル・A・ガルシア
マイケル・ガラッソ
撮影 クリストファー・ドイル
アンドリュー・ラウ
編集 ウィリアム・チャン
カイ・キットウァイ
クォン・チリョン
美術 ウィリアム・チャン
アルフレッド・ヤウ
製作会社 ジェットトーン(澤東)
配給 日本の旗 プレノンアッシュ
公開 香港の旗 1994年7月14日
日本の旗 1995年7月15日
上映時間 100分
製作国 香港の旗 香港
言語 広東語


 麻薬取引にかかわる金髪の女ディーラーと、恋人にふられ落ち込み気味の刑事モウとの不思議な出会い。
そして、モウが立ち寄る小食店の新入り店員フェイと、スチュワーデスの恋人にふられる警官との出会いとすれ違いという、平行線をたどる二組の関係を軸にして展開する、香港ニューウェイブ、ウォン・カーウァイ監督が描く恋愛映画。
しかし本作はそこいらのよくある恋愛劇とは全然違う。
幻想的な音楽とクールなモノローグ、そして映画全体に浸透している独特の香り--洗練された映像の中に主人公達の情熱的な心理描写をミックスさせ、今までにない新鮮さが作品いっぱいに広がっている。
また、出演している主人公達がどの人物もとても魅力的で実に良い。特に新入り店員役のフェイ・ウォンがとってもキュートで素晴らしいの一言。
それにしてもこの監督の映画はどの作品も、内容は勿論の事、劇中で使われている音楽のセンスが本当にイイ。
本作でも幻想的な音楽からインド音楽まで様々な曲を大変効果的に使って、作品により深みを与えている。
中でも、実際歌手として活動するフェイ・ウォンの“夢中人”が流れるシーンでは、彼女の淡い恋心と重なって実に印象的。なおこの作品は、これを観たクェンティン・タランティーノが狂喜し、彼の作った全米映画配給新レーベル“Rolling Thunder”の第一回配給作品に選ばれている。
<allcinema>





香港の九龍、尖沙咀にある雑居ビル・重慶大厦を舞台にすれ違う恋愛模様をスタイリッシュに描く。ウォン・カーウァイ監督が本作のプロデューサーでもある盟友ジェフ・ラウと1992年に設立した製作会社ジェットトーン(澤東)の作品で、同社の第1作になるはずだった同監督の『楽園の瑕』の製作が大幅に遅れたため、公開は本作のほうが先になった。また、当初は描かれている2編のエピソードの他にもう1編エピソードが描かれる予定だったが割愛され、後にそのエピソードを構成し直して製作されたのが同監督の『天使の涙』である。

第14回香港電影金像奨で最優秀作品賞・最優秀監督賞・最優秀主演男優賞(トニー・レオン)を、第31回金馬奨で最優秀主演男優賞(トニー・レオン)をそれぞれ受賞している。

まだ日本では有名ではなかったウォン・カーウァイや金城武、フェイ・ウォンの名を一躍有名にした作品で、舞台となった重慶大厦や中環の名物エスカレーター(中環至半山自動扶梯)周辺は日本人観光客の目的地にまでなった。また、クエンティン・タランティーノが絶賛し、アメリカでの配給権を獲得した。

映画『恋する惑星』のあらすじ

刑事223号(金城武)は雑踏の中で金髪が美しいサングラスの女性とすれ違った。
「その時彼女との距離は0・5ミリー57時間後、僕は彼女に恋をした」
物語の舞台重慶マンションは無国籍地帯。
その金髪女性はドラッグ・ディーラー。密入国者のインド人に麻薬を運ばせる仕事をしていた。

ある日啓徳空港へ向かった女はそこにインド人の姿が無く、裏切られたことを知る。
命を狙われた女は偶然入ったバーで刑事223号と出会い、ホテルへ。
恋人にふられていた刑事223号は次に出会った女性に恋をすると決めていた。
しかし女は疲れ果てホテルにつくなり爆睡。

翌朝は刑事223号の誕生日だった。
ポケベルにはすでに姿を消した女からのバースデイコールが。
女は裏切ったインド人を殺害し、金髪とサングラスを脱ぎ捨て去っていくのだった。
刑事223号は飲食店で新入りの娘フェイとすれ違う。

「その時彼女との距離は0・1ミリ。6時間後、彼女は別の男に恋をした」
店の常連の刑事633号(トニー・レオン)はCAの恋人と別れたばかり。
元彼女は店の主人に刑事633号に渡してくれと頼まれていた手紙をフェイに持っていくよう頼んだ。
中を開けてしまったフェイは、そこに手紙と鍵があることを見つける。
フェイは刑事の部屋に内緒で入り込んでは模様替えをしていく。
恋人と別れたショックで幻想が見えているのかと思う刑事。





そして遂に鉢合わせ。
次にあったときに店でデートに誘う刑事だったが、待ち合わせの店にこない彼女。
店の主人が渡してきたフェイからの手紙は1年後の日付の航空券。
1年後飲食店の前にたつフェイ。
店の主人は刑事だった。
こうして再会した2人だったのだ





前半の金城君は残念な結果
誕生日にフラれ
そんな夜、一人では寂しく、誘った相手は殺し屋、そんな事は知らずに一晩過ごす。
ブリジット.リンは眠むり金城君はひたすら賞味期限ギリギリのパインの?缶詰食べてただけ(笑)
最後、ブリジットリンからの「誕生日おめでとう」に救われたかな。



後半はトニー(刑事)さんとフェイ
トニーさんのブリーフ姿(笑)
フェイ、勝手に部屋に入って一歩間違えればストーカーだよ。
小さくなった石鹸を新しく変えたり、元彼女の痕跡を次から次ぎへと消して行くフェイ。
トニーさんは、その石鹸やぬいぐるみ、タオルに話かけたりしてます。
笑えるんだよね、その姿とセリフが(笑)


最後はどんでん返しのハッピーエンド

ビックリしたのがフェイがスチュワーデスになっていたこと
そして刑事を辞め店の店長になっていた刑事、いずれ再会することを信じて…フェイを待ってたんだね。