君を見下ろして

あたしは君の
感じる顔を視ている

それがいちばんに
気持ちいいこと

きみはきっと知らないでしょ。






錯覚させようとしてる。


仕事帰りの回らない頭で立ち寄る場所も
無条件に甘えを許されることも
今のあたしには、必要だから。



肌を合わせて

唇を重ねて

肌を重ねて、


ほら だいじょうぶ

すきだよ。



適度な距離感

適度な愛情

いちばんじゃなくていい


きみは、あたしの
いちばんじゃなくていい。


だから ねぇ、埋めて。






背中から抱きしめられたまま

すり寄せてくるその頬に
少し、頬を寄せて眠ること。


時折きつく
そのまま抱きしめてくれること。


あたしの皮膚の
そのやわらかい所に
強く歯を立てること。




少し離れて
ふたりのことを考えたいと

そう言ったあたしは
あなたには哀しかった?




あたしはきっと
大人しい犬ではないから


ちゃんと教えて、

あたしに付く名前。


ちゃんと触って、

言わないあなたの気持ちが見えるように。



いつもじゃなくていい。

だから

あたしが
寂しさに逃げ出しそうになるその前には


ちゃんと

必要だって教えて。







手をつないで
歯を磨きに行く。

隣に並んだ自分の歯ブラシを
見るの初めて、あたし。



並んで もたれて
テレビを眺めて

寝よっか、を合図に
胸の中に滑り込む。


たった それだけ

ただ、それだけ。


焦がれるような感情も 感傷も
少し踏み込むような干渉もまるで無い


けど、

もたれて身体を預けるそのとき

眠り就くそのとき、


非道く安らぐ感覚を覚える。



撫でて 触って

通り過ぎる言葉は要らないから

抱きしめて眠って。



愚痴は言わない

出ちゃうかもしれなくても
疲れた、っても言わない。



真夜中から朝方の
その何時間かで、
あたし 頑張れるから。



あなたのくれる、
初めての穏やかな安堵が

すきだよ ゆ-ちゃん。