「京の老舗「」表彰 | コバやんの祇園祭レポート&雑記帳

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京都・祇園祭の山鉾町で生まれ育ったおっさんのブログです。

今日、1月30日、午後6時から堀川通の二条城の向かい側、ANAクラウンプラザホテル京都で、平成29年度「京の老舗表彰」の表彰式がありました。
ありがたくもコバやん店「バーバー・コバヤシ」は大正6年(1917)創業で、このたび京都府から表彰を受ける栄を戴きました。
 
午後5時から「明治150年 激動の時代を乗り越えて」というテーマでパネルディスカッションがあり、その後、京の老舗の会総会、そして表彰式でした。
今年度の表彰は17社。コバやんは大トリの17番目に山田知事から賞状と記念盾を戴きました。
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祖父が創業し、親父が二代目、「創って、盛り上げて、つぶす」三代目がコバやん。立て直す四代目が次男、というわけです。
 
京の老舗表彰は、以前は3年に1度の申請でしたが、数年前より毎年申請を受け付けられます。ただし、創業年を証明するものを添付しなければなりません。当時の新聞記事、年がわかる写真などが必要です。
理容業は保健所(現、保険センター)に開設届を出すのですが、大正期は警察管轄で、保健所に以降したときに届を出し直した経緯があり、戦前まで遡れません。
バーバー・コバヤシは大正6年に現在地より東、新町の交差点から2軒目の郭巨山町内に祖父が千本通出水の店と2軒開業し、戦争で職人さんが兵隊にとられ、理容椅子も金属供出で減り、2店を統合して現在地に移転しました。
 
ということで、そう上手い具合に写真はありません。で、見つけたのが郭巨山の古文書。古文書といっても大正期ですが、その大正12年の項に「山 副行事 小林熊吉」と祖父の名前があったのを思い出し、添付しました。
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戦前は今よりお祭運営も厳しく、経験と実績がなければ役に付けません。ということで創業6年目で副行事の役を頂いたこと、町内で既に老舗表彰を受けられた方の証言書を添付し、府の数度の面談や古文書原本の閲覧を経て、このたびの表彰となりました。
 
お祭にご奉仕すればこそ、の表彰でした。

追加:京都新聞の1月31日付朝刊の片隅に掲載されていました。

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賞状と盾は一晩、仏壇に供えました。いずれ店頭に。

追加2:さっそくお店に飾りました。
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光の反射を避けたらお祭のほうがメインアングルになってしまいました。

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盾の隣の張り扇はチャンバラ・トリオの故山根伸介師匠から頂いたものです。

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お祝いの花を頂きました。ありがたいことです。