甘えん坊。
食いしん坊。
ちょっとおデブなマーシャルの男の子。
お鼻に模様があった。
シナモン兄ちゃんのことが大好きだった。
いつも後追い、くっついてた。

ミット
享年 4歳
同じ年の春に、弟が交通事故で死んだ。
弟が死んだ時、人間ってこんなに涙が出るんだと言うくらい泣いた。
でも弟が死んだ時よりも、ミットが死んだ時の方が、てんぷらこは泣いた。
そんなてんぷらこの姿を見て来たからこそ、おっさんはもうフェレットは飼うなと言った。
ある日、ミットはおしっことうんちが出なくなった。
病院へ行った。
処置をしてもらい、次の日手術になった。
当日、最期の別れになるような…そんな予感がした。
『まま、僕を置いて行かんで』
ミットが言ってるように聞こえた。
それが分かっていたのに、てんぷらこは預けた。
そして、手術中に死んでしまった。
毛を剃られ、傷だらけの身体になっていた。

迎えに行くと、まだ身体は温かかったけれど、この可愛い目は開くことはなかった。
何の疑いもなく、真っ直ぐにてんぷらこを見つめてくれていたミットは、もう動かない。
そして、だんだんと冷たくなった。
どうにかなってしまうんじゃなかろうか…、
てんぷらこは気が狂ったように泣いた。

あれから2年。
君以上のフェレットにはもう出逢えないだろう。
その気持ちは今でも変わってない。
そして、これから先も変わらない。
きっと、ミットはまだ虹の橋にも行けてない。
雨降り地区にいる。
冷たい雨にうたれて、震えてる。
ミット、ごめんね…。
こんなままでごめんね。