キッチンマットの下から

わちにんこ。
イタチだす。
てんぷらこは本が大好きだ。
好きな作家は角田光代さん。
早く八日目の蝉が読みたい。
でも、買ってまで読まなくていいのだ。
そんなてんぷらこにとって図書館は楽園であり、無料で知識を頂ける夢の国。
どうしても読みたい本が出来たので、1ヶ月振りに図書館へ。
娘たちはファッション雑誌コーナーへ、てんぷらこはこちらへ真っしぐら。

ども。
癌でーす。
たくさんとは言えないが、癌に関する本たちが並ぶ。
軽く興奮状態に(笑)
物色しているとあることに気付く。
ここにある本はどれも【癌】ではなく【がん】と書かれている。
【癌】と【がん】
同じだけれど同じじゃない。
【癌】だと、何となく取っつきにくいイメージだが、【がん】だと、なんだか可愛く思えてくるから不思議だ。
がん。
やっぱり可愛いではないか!
これからはてんぷらこも親しみを込めて【がん】と呼ぶことに決めた。
【黙っているのはもうやめた】
こんな本なんか、あの日がなければ、一生、手に取ることなく無縁に終わっていたであろうに…。
だが、素晴らしい題名だ。
吐き出せ、吐き出せ!
てんぷらこがブログに吐き出したみたいにな!
手に取りペラペラめくっていると、ハラリ。
紙切れが落ちた。
【返却のお知らせ】の紙が挟まっていたのだ。

日付は2006年の7月。
(白い肉だんごが写り込んでるのは、お気になさらずに。)
この人も5年前ここに来て、同じ場所、同じ位置で、がんの本を物色し借りたのか。
そう思うのと同時に、この借り主が今どうしてるのか、気になり始めた。
死んでしまったのか?
それとも生きているのか?
元気になって、またこの図書館を利用しているのか?
気になると、居ても立ってもいられなくなる。
悲しいかな、AB型の性。
館員に、利用者番号から最後に借りた日付けを聞こうかと真剣に思い悩んだが、やめた。
聞いて何になる。
ばっかみたい。
ふと、ファッション雑誌コーナーに目をやると、雑誌を見せ合い、声を押し殺して満面の笑みの娘たち。
大きくなったなぁ…。
何とも言えない想いが込み上げてきた。
家族も第二の患者。
借りた本に書いてあった。
【子宮頸癌】
クラスⅠ…正常
クラスⅡ…異常細胞があるが良性
クラスⅢa…軽度から中度の異形成
クラスⅢb…高度異形成
クラスⅣ…上皮内癌の疑い
クラスⅤ…浸潤癌の疑い
グスグズ言う暇があったら、定期検診へ行きましょう。