昨日に続いてまたもや見た映画のお話です~
8月3日(水)に公開したソン・イェジン主演の「徳恵翁主(덕혜옹주)」を見ました。
イメージはこちらからお借りしました
NAVER MOVIE : http://movie.naver.com/movie/bi/mi/basic.nhn?code=94767 (韓国語)
徳恵翁主は実在の人物です。
朝鮮王朝最後の王である高宗の末っ子で13歳の時(1925年)に強制留学させられ、日本で長い間暮らしました。
1931年(19歳)の時に日本人の対馬藩 宗家36代 宗武志(そう たけゆき)と結婚して女の子を授かります。
しかし、先天性疾患(精神・知能)障害が悪化し、病院に入れられてしまいます。夫から愛されていましたが、強制的に離婚させられしまいます。
徳恵翁主は、韓国の初代大統領李承晩政権によって母国に帰国することを拒否され続け、1962年(50歳)の時に帰国しますが、その20年後にやっと戸籍が作られます。しかし、持病と失言症との闘病生活の末、1989年4月に昌徳宮内になる楽善斎で亡くなります。
(ここまでの内容はこのページを参考にしました)
この徳恵翁主の一生を描いた作品です。
映画やドラマの中にだけいるような悲劇のストーリーの主人公のような人生を送った人物うが実在したというだけで、胸が痛くなりますが、実在の女性です。
映画はフィクション部分も含まれていますが、見ていて胸が痛くなりました。涙が止まらない観客もいました。
この時代の韓国映画は日本のことを悪く捉えて表現しがちなのですが(まぁ、韓国の立場からしたらそうならざるをえないのでしょうけど)、この映画で比較的そういった表現などは少なかったように思います。
その代わり、ちょー悪役(朝鮮人役)がいて、徳恵翁主の母国帰国を阻止します。登場シーンの度にふつふつと怒りがこみ上げてくるくらいの悪役です・・・。
公開前からこの映画は絶対に見たいと思っていたのですが、その理由は、実は公開前にこの映画の音声サウンドの録音に行ったからです(笑)。
日本人の知り合いから連絡をもらい、日本語のセリフをやってくれる日本人を探しているとのことで「こんな機会はめったにない!」と思い、会社を1日休んで行って来ました。(もちろん会社には内緒でw)
南楊州総合撮影所に録音施設があり、録音はそこで1日かけてやりした(ほぼ待ち時間だったけど)。セリフはエキストラのセリフ、空港や港の案内放送、「キャー」「たすけてー」などの効果音(?)でした(笑)。初めての体験だったのでおもしろかったし、「こうやって映画が完成していくのかぁ」と映画製作の裏側を見ることができたこと、映画製作でスポットのあたる俳優さんや監督さんたちとは違い、他の人たちからは見えないところで情熱をかけて映画を作っているスタッフの方々の活躍を目の辺りにして、感動もしました。
実際に映画を見て、自分の声がどれだけ聞こえるのかちょっとドキドキしながら見ましたが、ほとんど聞こえませんでした(笑)。じゃーーーっかん聞こえたかなぁw自分がどのセリフを言ったのかわかっているから聞こえた程度したw
でも、スタッフの方々のご好意で映画の最後に流れるスタッフロールに名前を入れていただきました
「(목소리)○○○ ○○○(ハングル)」と一緒に録音に行った方々と共に名前が入っているのを見て、最後に1人で大感動(涙)。
大変な貴重な体験でした。
内容的に、日本で公開するのは難しいのかもしれませんが、日本で公開したらぜひ見てみてください。韓国の立場で見た日本歴史を知ることができるとても良い機会だと思います。