先週末、ソウル写真部の活動でソウル最後のタルドンネと言われている「ペクサマウル」に行って来ました。
タルドンネ(달동네)とは、高い所にあり、月が良く見えるという意味から付けられた通称で、都市の外郭の比較的高い場所にあって経済的に余裕のない人たちが集まって暮らしている地域のことを言います。
終戦後、住む所を探してひっそりとしたところに掘っ立て小屋のような家を建てて住み始めたのがタルドンネの始まり。
タルドンネが本格的に登場したのは経済開発が急速に推進されたはじめて1960年代以降。
1961年には約8万4500棟、1970年には18万7500棟まで増えたそうです。
(http://terms.naver.com/entry.nhn?docId=1820583&cid=46634&categoryId=46634 より)
村には入り口がいくつかあるようで、私達は昨年練炭の配給行事が行われた垂れ幕のあるところから村に入っていきました。
坂道がずっと続いていて家がひしめき合って並んでいました。
村の案内地図です。
予想以上に村は広い範囲に広がっていました。
使われた練炭が家の前に並んでいました。
この地域では冬の寒い時期はオンドルではなく、練炭が使われているのですね。
梨花壁画村のように家にかわいくペイントがされているのを見かけました。
これ↑はたぶんムーミン?w
描きかけですが、これは韓日対決w テコンブイとマジンガーZ!ポロロとどらえもん。
そして真ん中下は・・・何だろう?w
壁画のある家は実はほんの一部で、ほとんどの家は決して立派とは言えない様な家が並んでいました。
坂道も多く、家と家の狭い路地には野良猫がいるのもよく見かけました。
遠く坂の下にいたワンコが勢いよく走ってきました。
きっとエサがもらえるだろうとやって来たのだと思います。
村の真ん中をさえぎるように下の方に下りてくると、ここが入口なのでは!?というスポットに出くわしました。
ペクサ(104)マウル(104=백사마을)と書かれた村の案内板がありました。
ペクサは韓国語で104のこと。「ペクサマウル」とは通称であり、ここは中渓本洞(중계본동)というところです。中渓本洞104番地から「ペクサマウル」と呼ばれているようです。(今更書くけど・・・)
この坂道沿いにある家は水色にペイントされていました。
光化門や江南のような大都会ソウルのイメージとはまったく違った、まだ開発の進まない地域がこうやって残っているという現実を目の当たりにして何だか複雑な気持ちになりました。
これも、今のソウルの現実なのだと受け止めるしかないのですが・・・。
少し複雑な気持ちで帰ってきたソウル写真部3月の活動でした。
ペクサマウル(백사마을)
住所:ソウル特別市 蘆原区 中渓本洞(서울특별시 노원구 중계본동)
地図の右上は中渓本洞、左下の赤いラインの場所はソウル市庁。
(中渓本洞のだいたいの位置がわかれば幸いです~)
























