世界遺産のある海印寺へ③は、境内の様子をご紹介します。
第3の門をくぐると一気に視界が開けます。
手前の建物は、梵鐘閣という建物で4つの打楽器がおいてあります。
法鼓(太鼓)、梵鐘、木魚(日本でいう一般的な木魚ではなく魚の形をしたお腹の部分が空洞になっている)、雲板の4つがあります。
それぞれ、法鼓は畜生界の衆生、梵鐘は地獄、木魚は水の世界、雲板は空を治めるために演奏(叩く)されるそうです。
この建物
は「大寂光殿(대적광전)」と言って、3体の仏像があり、毎日ここでお勤めが行われます。
韓国のお寺に行くと「大雄殿(대웅전)」という建物を見ますが、この建物がそれにあたり、何故名前が違うかというと奉っている仏像が違うからだとのことです。
この建物の前に柱のようなものが2本立っていますが、これはこの建物に入ることができなかった参拝客たちのためにスクリーンを張って中の様子が見えるようにするためだそうです。
続いてはこちら。
大雄殿から見て下の左右にある建物で、お坊さん達が生活の場として使う場所だそうです。
仏像が奉られている建物の違いは、建物の色彩です。
一般的に、生活の場となる建物は質素な色になっているそうです。
そして、この建物。
実はとってもハイテクなのです
「大毘盧殿」という建物は2007年に再建をされました。
この建物に奉られている2体の仏像は、双子の仏像で大寂光殿と蔵経板殿にそれぞれあったものを修理の際に作られたのが同じ年号であったことから双子とされたそうです。
この建物は、亡くなられたノ・ムヒョン大統領が作ったもので、中の双子の仏像を火事から守るために、火事になった場合は仏像の座台が地下のシェルターにストンと落ちて保管されるそうです![]()
そんな秘密のある建物。大切な文化財を守るための工夫がされていました。
そして、この海印寺のメインと言えば、八万大蔵経 と蔵経板殿 です。
写真撮影禁止だったので写真がないのが残念です。
八万大蔵経は、仏教経典の木版で数が81,350枚にも及ぶそうです。
この板は、腐らないように様々な工夫が施されているそうで、数は木版を上に積んでいくと朝鮮半島で一番高い白頭山の高さよりも高くなるくらいたくさんあるそうです。
本にすると約6,800冊
膨大な数の世界記録遺産です。
そして、蔵経板殿は八万大蔵経を保存している建物のことです。
八万大蔵経を保存している建物だからという理由だけ世界文化遺産に登録されたわけではなく、建物の造りにも注目です。
4棟からなっていて全体的に長方形の形をした建物です。
木材の天敵である湿気を調節するために、風通りが良いように窓の大きさが工夫され、建物内の床(地面)は、塩・炭・石灰・砂の順番で敷きつめられていています。
実際に写真で見ることができないので(コネストさんには写真がありましたhttp://www.konest.com/contents/spot_mise_detail.html?id=4571 )このすごさが伝わりにくいのがとても残念です。
私も実際に行ってみるまでは「なぁ~んだ・・・ふーん」くらいにしか思っていなかったのですが、実際に見てみるとものすごい感動・・・というか、圧倒されるというか・・・やっぱり世界遺産なんだ!と胸を打たれるものがありました。
かなり多くの日本人もこの海印寺を訪れるそうなので、機会があればぜひぜひ行ってみて下さい!
山の中で空気もおいしいし、韓国の歴史を感じることができるとても良い場所です。
アクセスも先ほどのコネストさんの記事にあるのでご参考に。
韓国の世界遺産巡りもあともう少しなので、また時間を作って旅に出たいと思います
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