世界遺産のある海印寺へ②は、境内までの様子をご紹介します。
昨日アップした写真です。
一柱門という一番最初の門の前に立っています。
세계문화유산 (世界文化遺産)
해인사 고려 대장경 판전 (海印寺 高麗 大蔵経 板殿)
先ほど「一番最初の門」と書きましたが、韓国のお寺には境内に入るまでに3つの門があります。
こちらは一番最初の門である「一柱門(일주문)」です。
仏教の世界に進む道の最初の関門を象徴するとされているそうです。
この門の別名「紅露門(홍하문)」と言います。
秋になると紅葉がとても美しいということからこの別名がつけられたそうです。
第一の門から第二の門までは緩やかな上り坂になっています。
韓国のお寺ではこのような高い木が並んでいるのは珍しいそうです。 





道の左側には不思議な仏像がありました。
目の錯覚をしているかのようです。
半分の割れた銅と金の仏像。
別の角度から見ると・・・
中は空洞になっています。
この不思議な仏像の意味は、自らの内面を顧みることができる真率で内的な反省の無限を表しているそうです。
うーん・・・難しい

この真ん中に座って写真を撮っている人もいましたww
この不思議な仏像を過ぎて右側を見ると、樹木がたたずんでいました。
この木は海印寺が建てられた年に植えられ、海印寺と一緒にこの地で1200年あまりの長い時間を過ごしてきたそうです。
1945年、解放(終戦)の年にこの木が息を止めて枯木になったそうです。
ここを通る人々がそれぞれの願いを込めて、石を木(の周り)に積んでいくそうで、この枯木の周り、そして中が空洞になった木の中にはたくさんの石がありました。
そして、この木を通り過ぎると2つ目の門である「鳳凰門」があります。
別名、「天王門」とも呼ばれているそうです。
鳳凰門の両側には、四天王の絵が大きく飾られています。
多くのお寺では、絵ではなくて木彫刻で作られたものが置いてあるそうですが、海印寺では4枚の絵でした。
お寺の守門役と道場守護役を努めているとされているそうです。
そして、第3の門である「解脱門(해탈문)」です。
別名、「不二門」とも呼ばれているそうです。
この門を通ると衆生的な束縛から抜け出して解脱の世界に入っていく。すなわち、仏教の世界に入っていくことを意味するそうです。
「不二門」とは、あなたと私、出会いと別れ、始まりと終わり、生と死、仏と衆生といったように別々のものではなく、仏教の基本的な考えた方である「すべてが一つ」だということ意味するそうです。
この「解脱門(不二門)」の手前にある小さな建物は「局司壇」といって、山の神と伽藍を守護する局司大神を祭っている建物だそうです。
このように本堂に入る前でに3つの門をくぐり、私達が住んでいる世界と仏教の世界を区別し、神聖な場所であることを意味しているそうです。
これまで、韓国でいくつものお寺を訪れたことがありますが、本堂までの3つの門がこのような意味を持っているなんて詳しくは知りませんでした。
また、山の中というだけあって緑が美しく、海印寺と一緒に過ごしてきた故木を見て、韓国の歴史をただ静かに海印寺と一緒に過ごしていたのだと思うと何だか胸がじぃーんとしました。
この日はお天気がよく、③でアップ予定の写真がとてもきれいに撮れました。
③では、海印寺の本堂の様子をご紹介します。











