葬儀が終わった後も俺は焼却場へと着いていった
勿論、葉子と話すためだが
気になるのは彼女の傍にいる男だ
俺は傍に居る親類らしき年輩の男に話しかけてみた
「あのう、すいません、吉田さんの親戚の方ですよね」
男は俺を見て親指と人差し指で顎を撫でると
「アンタは何方でしたかな?」
「あっ、俺は真理さんの知り合いの者です」
「で、何か」
「真理さんのお袋さんの傍に居る女性は真理さんの姉妹だと思いますが、横に居る男性は旦那さんですか」
「いや、旦那は三年前に亡くなったと聞いている、何でも北九州に在る暴力団の幹部だったらしいが」
それを聞いた俺は愕然とした
「名前は、鷹巣鉄平と言うのですか」
「あぁ、そうだよ美代子もとんだ男を好きになったもんさ」
「美代子さんておっしゃるんですか、じゃあの人は」
「う~ん、再婚をしたと言う話は聞かないが、今の彼氏じゃないか」
「ありがとうございます」
俺は携帯のカメラで然り気無く男の写真を撮った