◆今週の重賞展望~京成杯~
上位人気信頼度抜群 ~ヒモ荒れ必中を目指せ!
G3京成杯は3歳限定重賞。1961年の第1回施行以来開催競馬場および距離の変更等が幾度かあったが、1999年以降は現行の中山競馬場芝2000mで行われている。負担重量は別定。
なお、過去10年では2002年のみ東京競馬場での代替開催となっている。
皐月賞と同舞台で行われる競走だけあり、クラシックに直結するレースとして重視される当レース。上位人気馬への信頼度が高いが、意外に伏兵の食い込みも近年目立つ。
今年は波乱の様相か、それとも平穏か。特捜班としては、その点を主に考慮しながら注目馬の取捨選択を行いたい。
京成杯過去10年の1番人気成績は(5、2、1、2)と非常に優秀。2番人気も(4、1、1、4)と勝率、連対および複勝率で高い。過去10年の勝利数のうちを上位人気2頭で9つまで稼いでいる(2002年度は1~2番人気が1着同着)。
その他の人気で勝利経験があるのは3~4番人気でそれぞれ1勝。5番人気以下が勝利をあげた実績は、過去10年間皆無である。
といって、5番人気以下の馬券圏内が少ないわけでもない。過去10年では3着内全30頭中9頭が5番人気以下。10番人気以下の大穴も2頭含まれている。穴馬が2~3着へ飛び込んでくる可能性には留意しなくてはなるまい。
2ケタ人気馬の馬券圏内好走は近年になるほど顕著で、この4年間に集中。近年ほどヒモ荒れの傾向が強まっている。
1~2番人気を中心に連下へ穴馬を。そうした買い方で臨むのがベストであるようだ。
中山芝2000mはスタート直後に登り勾配となりテンが落ち着く。2コーナー中間から下りとなるがそれほど急激にはペースアップせず、ミドルあるいはスローで流れる。最後の直線が293mと短いため、逃げ先行が利を得やすいコース形態である。枠順としては内枠有利。
東西厩舎別成績では関西馬優勢。牡牝別では牝馬の出走が極端に少ないため牡馬圧倒。
前走傾向では朝日杯FS、ラジオNIKKEI杯2歳S、東京スポーツ杯2歳S組が優位。オープン特別ホープフルS、500万下エリカ賞も好相性のレースだ。
また、未勝利からの好走もあるものの、新馬勝ち直後の馬には馬券圏内の例がない。これは取捨において一つの目安になるだろう。
注目馬一覧
アーデント
いちょうSでオープン勝利。新馬戦2着の後は中山1800mで勝利し、その際以降先行抜け出しタイプに。この戦法が合っているようだ。
折り合いに難があり頭の高いフォームで走法もまとまっていないが、素質だけで走ってのキャリア3戦2勝全連対は素晴らしい。力量的に十分重賞級と思われ、買い目から外すのはコワイ1頭。
アドマイヤブルー
前走でホープフルS勝ちを収めた期待の素質馬。新馬から2連勝を飾り前走は中山芝2000mで、京成杯および皐月賞のコースをすでに経験。先行から速い上がりを繰り出して抜け出す走りは正統派の強い競馬。穴といえる部分が見当たらず、ここは断然本命候補。
コスモアンドロメダ
ホープフルS3着の牝馬で、京成杯出走となれば唯一の牝馬。紅一点となる。
前走は当レース断然の1番人気となるであろうアドマイヤブルーに屈するも、着差は僅かにコンマ1秒。道中3番手から粘り込んだ。
京王杯2歳Sにも出走しており、単勝101.1倍の10番人気ながら0.6秒差の5着。牝馬の中では最先着を果たしている。新馬戦以外は、常時人気よりも上の着順に粘っている。
7ハロンから一気の距離延長で中山2000mに対応し、今回の大本命と接戦経験あり。意外に大物かもしれず、侮れない伏兵候補。
ブライトライン
2連勝でラジオNIKKEI杯2歳Sに挑んだが5着。重賞の壁に跳ね返されたが、しかし見所も多かった。
4角では11番手であったが、上がり第3位の35秒4を記録し最終的にはコンマ5秒差まで詰める。しかも3~4角で前方が塞がっており、実質追えたのは残り100m程度だった。
その不利を思えばむしろ驚異的な追い上げ。意外な実力馬と観測することも可能で、連下には含めたいところ。
ベストディール
新馬戦勝利後の札幌2歳Sは0.4秒差の4着。しかし次に臨んだ500万下の百日草特別では先行から加速。府中の長い直線をモノともせず33秒7(第2位)の上がりを記録し、さらに伸びてむしろ後続を2馬身突き放した。
この勝ちっぷりが非常に鮮やか。突き抜けるように伸びた前走の内容から距離延長は問題なく、直線短いコースなら余計に有利。アドマイヤブルーに劣らぬ有力候補。
マイネルロブスト
朝日杯FSで2着し、2歳時には札幌2歳Sで3着。すでに重賞での好走歴がある。全キャリアでも崩れたのは不良馬場の東京スポーツ杯2歳Sのみ。極端な馬場悪化がなければ、先行あるいは中団から確実に差を詰める。
ゼンノエルシド産駒で距離延長に不安があるも、実績からすれば当然軽視しづらい。買い目から消すことは困難だろう。
レッドシャンクス
ホープフルSは4着に終わったが、中盤にペースが緩んだ中で後方12番手から追い込んでの成績。上がり3ハロン自体は34秒3の最速を計時し、むしろ4着まで差を詰めた点に素質の高さが伺えた。
本来は先行抜け出しを身上とするタイプ。東京1800mの未勝利戦では先行4番手から34秒4の上がりを繰り出して1馬身4分の3差で勝利。パフォーマンス自体はかなりのレベルにある。巻き返し濃厚な1頭。
まとめ~競馬チャンネル推奨の買い方
今年も例年同様に1番人気馬は安泰。アドマイヤブルーの能力からすれば連軸としてのチョイスは問題なく、安心して馬券を買える。勝ち切るかどうかの点は初重賞だけに微妙であるが、3連勝式馬券の連軸であればまず間違いはないだろう。馬単や3連単を買う場合には、マルチ購入が望ましい。
2頭軸ながしの3連複や3連単を購入する際に、一方の軸として最適なのはベストディールか。この馬の能力もかなり非凡だ。
今年は堅軸2頭に中穴が食い込む決着か。最終追いの気配次第の面もあるが、いずれにしても、さほどの大荒れはあるまい。