◆今週の重賞展望~日経新春杯~
波乱含みの長距離ハンデ重賞 ~軽ハンデ人気薄好走頻発!
1954年1月17日に第1回競走が施行された日経新春杯は、G2のハンデ戦。京都競馬場芝の外回り2400mで争われる。
昨年度は堅く収まったが、元々は軽ハンデ穴馬の食い込みが目立つ波乱含みの重賞。そんなに簡単には当てられない。
今年注目するべき大穴は?
この発掘に特捜班は全精力を傾ける!
日経新春杯の過去10年、上位5番人気までの成績は以下の通り。
1番人気 (1、2、2、5)
2番人気 (4、1、0、5)
3番人気 (1、3、2、4)
4番人気 (2、1、1、6)
5番人気 (1、0、0、9)
比較的上位4番人気馬までの好走頻度が高く、こうして一見した印象では荒れていないように思える。実際、過去10年で6番人気以下の伏兵が勝利したケースは2009年、11番人気テイエムプリキュアのみである。
ところが2~3着への食い込みとなると、意外にも中穴以下の人気薄であるケースが多い。6番人気以下は過去10年の3着内30頭中9頭が馬券に絡み、複勝率でみれば30%になる。
確率でいえば、必ず1頭は中穴以下が馬券に絡む格好である。
当レースはヒモ荒れが伝統。そのように考えて差しつかえないだろう。
コースは京都芝の2400m外回り。スローの上がり勝負になるのが通例で、基本的には差し馬が優勢。
スローになりやすいのは確かだが、メンバー構成次第でいくらでもペースは変わる。当然だが、先行勢が多い場合にはより後方待機馬がアドバンテージを得やすい。逆に単騎逃げ可能なメンバーのケースでは、前残りも多くなりがちなコースでありその点には注意。
また、上がりの速い馬なら、前々のタイプでも軽視できない。
東西厩舎別ではほぼ互角の数字が残るも、出走メンバー自体が関西勢中心。牡牝別では8勝をあげている牡馬勢に軍配が上がるも、軽ハンデ牝馬の逆襲や食い込みも多いため軽視不可。
馬齢では4~5歳、ハンデ別では54~56kgの好走確率が高くなっている。
ローテーション別では有馬記念、鳴尾記念組優勢。オープン、条件組の好走もあるが、条件戦経由は前走4着以内しか馬券絡みがない。この点は取捨の参考になるはずだ。
注目馬一覧
スイートマトルーフ
前走は11番人気超伏兵ながら1600万条件の寿Sを勝利。重賞は現在まで4度挑戦しているが、愛知杯の7着が最高。あとはいずれも2ケタ着順に敗れている。
とはいえ好調期間に入ると続くタイプで、前走牡馬相手に55kgで勝っている点は不気味。ハンデ51kgで思わぬ残り目も。
スマートロビン
2000m以上の距離で才能開花のステイヤー出世候補。1000万下を勝って臨んだ神戸新聞杯ではハナに立って粘り4着確保。それ以来のレースとなる1600万条件の比叡Sは番手先行から34秒4の速い上がりを駆使して抜け出す勝利。2着馬に1馬身4分の3差をつける完勝。直後にステイヤーズS2着となったイグアスをも3着に敗った。
距離適性と勢いの面で、格下といえども侮れず。ハンデ55kgであれば逆転の優勝候補。
ダノンバラード
小倉開催の中日新聞杯は3着であったが、時計差はなし。小回りを意識しすぎて早めに動きすぎたのが敗因であろうが、勝ち馬とはクビ、ハナの差。悲観するほどの内容ではなかった。
皐月賞3着から久々で臨んだアンドロメダS、G3といずれも3着が続いているが、今回は叩き3戦目。大崩れの少ない安定味のあるタイプだけにここも軽視不可。2ハロンの距離延長がどう出るか。心配はそこだけだろう。
トゥザグローリー
前走は有馬記念3着。超のつくスローペースの中で33秒3(第2位)の上がり3ハロン時計を記録。久々に同馬らしい末の伸びをみせた。
元々長くいい脚を使えるタイプで位置取りに関係なく好走可。京都記念、日経賞とG2で2勝しており格も上。今回のハンデは58.5kgだが日経賞は58kgで2馬身半差の圧勝を飾っており心配なし。ここは断然の本命候補だろう。
ナムラクレセント
宝塚記念以来久々のアルゼンチン共和国杯はズルズル下がり13着惨敗。見せ場すらなかったが、叩き2戦目の前走ステイヤーズSは思い切ったマクリで前へ進出し5着に粘る。昨年の天皇賞(春)3着以降は不調であったが、ここにきて復調気配が目立ってきている。
この中間は栗東CWを馬也で79秒1(6ハロン)の好時計。58kgは背負い慣れており苦ではない。行き脚が戻れば一発もある。
ビートブラック
アルゼンチン共和国杯は5着とまずまずの善戦も、1番人気支持されたステイヤーズSで11着と大敗。不良馬場のせいもあったろうが、完全に人気を裏切った。
京都は出世レースである菊花賞3着があり、3走前の京都大賞典2着もある。比較的相性のいいコースだけに、巻き返しがあるならここ。
日経新春杯は昨年参戦して10着に負けているが、オープン勝ちすらなかった時代のこと。力は明らかに現在のほうが上で、良馬場なら馬券圏内の候補当然。
まとめ~競馬チャンネル推奨の買い方
ハンデ差上下8.5kg(出走登録段階)と格差が激しいが、人気上位と目される馬は54kg以上で大差なし。この組み合わせならトゥザグローリーが一枚上手だ。
連軸候補ナンバーワンはグローリー。この点はほぼ動かない。
問題はヒモだが、これは出走メンバー確定後にどういった展開になるかを慎重に見極める必要がある。メンバー次第では軽ハンデの逃げ先行馬が残るか逆転する構図もあり、油断大敵である。ヒモの頭数も展開予測次第で大きく変わってくるだろう。
買い方としてはグローリーを中心とした連軸ながし、フォーメーション。馬単や3連単ながし馬券の際には、ハンデ戦だけに僅差の逆転を考慮してマルチで買うのが望ましい。