ニッカン見解&展望

3冠オルフェが最強を証明する/有馬記念
 いよいよ今年最後の大一番。3冠馬オルフェーヴルが最強を証明して締める。秋2戦はスローペースにしっかり折り合い、早めに前を射程圏に入れて一気に抜け出す隙のない競馬だった。春に比べてレース運びの安定感は確実に増している。コーナー6回のトリッキーなコースだが、これが苦になることはない。ダービー、菊花賞などで楽に負かしたウインバリアシオンがJCで5着に健闘した結果からも対古馬でも力負けはありえない。2キロ軽い55キロや成長力を加味すれば条件はむしろ有利だ。引退戦のブエナビスタだが底力は健在で相手筆頭。先行力が魅力のアーネストリー、秋G1連続連対の勢いがあるトーセンジョーダンも上位争いに加わる。(日刊スポーツ新聞社 高木一成)

女王ブエナ有終V飾る/有馬記念
 ラストを飾る有馬記念は女王ブエナビスタに◎、3冠馬オルフェーヴルは○とした。ブエナは今回がラストラン。しかし今週は、引退どころか、今が最も充実しているのではないかと思える動きを見せた。後ろの併せ馬で見ていた岩田騎手は「飛んでいる。楽しそうに走っている」と表現。理由を「前走のジャパンCで1年以上ぶりに“勝った”ことを馬もわかっている。スカッとしたのか、今は目が違う」と教えてくれた。
 脚質的に中山は不向きという考え方もあるが、有馬記念で2年連続して2着に来ているのだから、まったく問題はない。むしろ、スローで動けなかった昨年でも猛然と鼻差2着まで迫ったのだから、中山の急坂は他馬との瞬発力の違いを示すのに最適かもしれない。有終Vに期待する。
 ○オルフェもすでに歴史に名を残す名馬。4角からの加速力は身震いするほどで、先にブエナを突き放してゴールに到達するか。後世まで語り継がれるような名勝負を期待したい。(大阪日刊スポーツ新聞社 伊嶋健一郎)

堅実エアラフォンが決める/ファイナルS
 ◎エアラフォンで決めたい。今夏のオープン入り後は4戦して勝利こそ手にしていないが、G2やG3でも掲示板を外していない堅実な走りは十分に評価できる。今回は過去3戦すべて3着以内と大得意な阪神マイル戦。オルフェーヴルに食らいついた今週の動きからも、能力を発揮だろう。強敵はダンツホウテイ。2走前は道悪で大敗したが、良馬場の鳴尾記念は強豪ぞろいの中で0秒5差7着。内枠も好材料で逆転までありそうだ。(大阪日刊スポーツ新聞社 伊嶋健一郎)

小倉巧者サンダルフォン◎/アンコールS
 小倉巧者のサンダルフォンに期待する。前走は新潟の信越Sで59キロを背負いながら首差の2着。来年は9歳になる大ベテランだが、それほど力は衰えていない。今回は57キロで走れるうえ、得意の小倉コース。条件的な上積みは大きい。アンコールS2連覇か。前走の下関Sを圧勝したエーシンダックマンがライバル。今回は昇級戦になるがスピードはまったく引けを取らない。外枠に入ったのが好材料のスギノエンデバーも好走圏。(大阪日刊スポーツ新聞社 岡本光男)