血統博士の注目馬
12月24日(土)
阪神9R
【摂津特別】
≪注目馬≫
<レッドセインツ>父ディープインパクト
母サセッティ
母父Selkirk牡3 栗東 角居厩舎阪神競馬場改修工事後、2006年以降の芝1600m戦は、直線距離も473.6mと中央競馬の右回り競馬場としては最長距離となり、紛れの生じにくい実力馬が実力通りに走るフェアなコース形態に生まれ変わった。この阪神芝1600mを完結に表現するのであれば、総合的な能力が問われるという表現がもっとも相応しいだろう。当コースで施行される阪神ジュベナイルFや桜花賞を制した馬が、毎年のようにその後のオークスやダービー、はたまた古馬の2000m越え重賞で活躍を見せるように、この舞台では距離が伸びてもパフォーマンスを上げてくるタイプに相性が良く、単調なスピードタイプやスタミナの欠落した馬、もしくはスピードの欠片もない馬などは基本的に苦戦する性質を持っている。血統的観点から言えば、オークスやダービーに強い血が活きてくる為、やはりリーデイング上位のサンデー系種牡馬や、キングカメハメハ、シンボリクリエスなどの王道種牡馬に相性が良く、いわゆる日本競馬のスタンダードな適性が有効になってくる。レッドセインツの父ディープインパクト(父サンデーサイ
レンス)は言わずと知れた日本競馬の象徴的存在であり、現在芝の勝ち鞍に限れば2位以下を約30勝突き放す活躍を見せているように、スピード、スタミナの絶対値という意味では最高レベルの資質を兼ね備えている。また現役時代の最大の武器が鞍上に空を跳んでいるかと錯覚させる程の強烈な末脚だったように、その産駒達も直線の長いコースでこそパフォーマンスを上げるタイプが大半を占めており、レッドセインツに関しても直線の長い外回りコースで全勝ち鞍2勝を挙げている。前走のセントライト記念(G3)では小回り中山2200m戦で完全に脚を余らせた格好となったが、この舞台であればその末脚は存分に活きる。無論前走から2ランク格が下がる相手関係だけに、その期待値も高い。
≪注目馬≫
<セイルラージ>
父アグネスタキオン
母ビワパシフィカス
母父ブライアンズタイム牡4 栗東 藤原英厩舎上記の注目馬で記載したように、改修工事後の当コースではスピードスタミナをバランスよく兼備したタイプが強く、結果的に種牡馬別のデータを算出するとリーディング上位種牡馬の名がズラリと並ぶ現象が起こる。東京1800、2000m、新潟外2000m、京都1600mなど、種牡馬リーディング上位種牡馬が抜群の相性を誇るコースは多々存在するが、血統から好走馬を導き出す場合、阪神芝1600m戦においてもそれらの舞台と同様に、種牡馬リーディング上位種牡馬に狙いを定める手法が何よりも有効になってくる。セイルラージの場合、既に当コースでも十分な実績を持っており血統云々を語る必要も無いが、父がクラシック戦線や古馬重賞路線における王道血脈であるアグネスタキオン。母ビワパシフィカスは三冠馬ナリタブライアンの全妹という日本競馬のスタンダードな血脈を強烈に受け継ぐタイプだからこそ、当コースのような舞台では崩れない。余談ではあるが同馬が複勝圏内を外した3戦は、降着、道悪、約11カ月振りの骨折明け初戦とその敗因も実にはっきりしており、ここもまず大き
く崩れることは考え難い。