血統博士の注目馬

12月10日(土)
小倉10R
【耶馬渓特別】
≪注目馬≫
<スマートムービー>
父サクラバクシンオー
母ラグジャリー
母父Storm Cat牝4 栗東 佐山厩舎開催2週目を迎えた先週の小倉開催では、土曜の午前中まで降り続いた雨により、芝競馬へもたらす影響が懸念されたが、結果を見る限りでは開催前半で見られる高速馬場の状況は変わらずと判断できるものだった。先週の小倉開催では計5鞍(新馬戦を除く)の芝1200m戦が施行されたが、その傾向は明らか。土曜3Rにおいて6番人気ながら3着に好走したノムラクインワルツ。同5Rで3人気2着のトレモロ。日曜8Rを制したテイエムアモーレ(1人気)。同11Rの単勝10人気ながら3着に激走したケンブリッジエル。上記で挙げた4頭は≪前走新潟直線1000mへ出走していた馬≫という共通項があり、この条件に合致する馬が先週の小倉芝1200戦では5レース中、実に4レースで複勝圏内に好走している。前走直千1000m組がここまで激走を見せるということは、現在の小倉1200m戦では従来のスプリント戦で必要とされる以上のスピード適性が問われる高速馬場ということが推測でき、つまりは先週
の小倉芝競馬は雨の影響以上に馬場状態が良く、開催前半で見られる光景がそのまま反映されたと解釈できる。スマートムービーは近2走の新潟直線1000mで持ち前のダッシュ力を活かす競馬で共に2着と善戦。父サクラバクシンーは言わずと知れた高速馬場の第一人者であり、雨などが降らず今週もこの傾向が続くのであれば、近走の経験や血統的な上昇度は極めて高い。

≪注目馬≫
<ルリニガナ>
父スニッツェル
母ダムドコンパニー
母父Kingmambo牝3 美浦 小野次厩舎上記の詳細で取り上げたように先週の当競馬場では、新馬戦を除く計5鞍の芝1200m戦中4鞍で、≪前走新潟直線1000mへ出走していた馬≫が馬券圏内に好走している。日本の芝競馬における道悪馬場などでは、スタミナや持久力が普段以上に問われ、当額距離以上のレースに実績のある馬や血統馬の台頭が起こるシーンも多々見受けられるが、その真逆とも言える現象が起こっている現在の小倉芝では、従来の1200m戦で求められる以上のスピードやダッシュ力が必要不可欠となってくる為、前走で新潟直線1000mを経験していた馬が圧倒的有利な状況になっていると推測できる。無論このような馬場でパフォーマンスを上げてくる馬は、前走で直千競馬を使われていたものに限られた訳では無く、単純に近走で先行し、終いはバテていた伏兵馬がそのまま残ってしまうといったケースも多く見受けられる。中でもミスタープロスペクター系やダンチヒ系、ストームバード系など、日本の競馬ではダート適性の高い血統馬が持ち味である馬力やパワーを活かし激走を見せる傾向は強く、先週の当競馬
場芝1200m戦において波乱を演出した馬も、その大半がこれらの血を有するいわゆるアメリカ血統馬であった。ルリニガナの父スニッツェルはダンチヒを経由するバリバリのアメリカ血脈。自身は現役時代オーストラリアの芝短距離戦で活躍し、その産駒は芝ダートを問わずテンのダッシュ力勝負に優れた馬が大半を占める。ルリニガナに関しても、当種牡馬の象徴といえるテンのダッシュ力に優れるタイプだけに、この舞台で激走を見せる可能性は高い。