10/16(日)
東京11R【府中牝馬S(G2)】
~レース展望/事前情報注目馬~
過去の優勝馬には98年メジロドーベル(斤量58)、99年エリモエクセル(斤量56)、03年レディパステルとG1覇者が名を連ねるが、03年以降はG1馬が未勝利。3冠馬スティルインラブは2度出走したが、3着が精一杯と斤量に泣いた面もあった。とはいっても、格下馬が簡単に通用することはないのが別定重賞に設定されているからこそ。
牝馬にとっては競走生活に“ピークの差”がある。意外と言っては失礼だが、03年スマイルトゥモロー(5人気3着)や09年レジネッタ(11人気3着)といった、近況不振だったG1馬が人気を落として好走する例もある点も頭の隅には入れておきたい。
牝馬の番組は増えてはきたものの、今の時点でも“実績牝馬”にとっては様々な臨戦過程が組めないのが事実。2000年以降に牝馬の垣根を超えて活躍したウオッカ、ダイワスカーレット、ブエナビスタらが出現したからこそ、その次位グループの馬にとっては使うレースが限られてしまう現状。
▼注目すべき点▼
今年からG3⇒G2への格上げ
今年はその状況を見越してか、G1馬のアパパネ(美浦・国枝)が秋の始動戦に選択してきた。昨年史上3頭目となる牝馬3冠を達成した実績馬。今年の春にはヴィクトリアM(G1)でブエナビスタの猛追を凌いで5個目のタイトルを奪取、エリザベス女王杯を残して牝馬G1完全制覇にリーチが掛かった。今回は他馬に比べて唯一背負う“57キロ”の斤量。G3なら58キロ以上を背負っていただけに、1キロでも軽くのは関係者にとって有難いこと。それでも目標はあくまでも次ということから、他陣営にとっても付け入る隙は十分である。その筆頭格として事前注目馬を挙げておく。
事前注目馬情報
<フミノイマージン>
5歳 栗東 本田厩舎
<アニメイトバイオ>
4歳 美浦 牧厩舎
<エオリアンハープ>
5歳 美浦 宗像厩舎
まず、フミノイマージン
昨年冬場にガレてしまった馬体もすっかり立ち直り、今年に入って6戦3勝と絶好調。
フロック視された中山牝馬S以降の成績も、別定戦に入っても全く成績が下降することなく賞金を加算。強豪牡馬相手の金鯱賞(G2)でも6着と善戦して見せた。
放牧から帰厩後は札幌で調整。東京コースは09年のオークス11着以来の実戦で、今回は10月初めに美浦へ入厩。輸送等のリスクを軽減する策であり、先週の5日にはWコースで実戦さながらの併せ馬を消化している。
98年デビューで中堅の域に入った主戦太宰騎手。14年目にして重賞初制覇を飾った思い入れの強い馬。G1の裏開催とはいえ、普段関東に来ることの少ない乗り役が東京にくるのだから勝負気配が高いのは明らか。
そして、アニメイトバイオ
対アパパネは1勝6敗だが、唯一先着しているのが今回と同距離のローズS(G2)である。
今年緒戦のヴィクトリアMでは休み明け。エプソムC(G3)は斤量56キロで崩れたが、それ以降は大崩れのない競馬を続けている。アパパネと比べて適性距離の幅が広く、馬群を捌く根性が身上の馬で、展開に左右されずに競馬が出来る自在性も兼備。
今回は主戦後藤騎手が秋華賞(G1)でエリンコートに騎乗するため、早々に関東リーディング争いを賑わしている田辺騎手を確保している。
最後に、エオリアンハープ
このメンバーに入れば格下の存在だが、前走の新潟記念(G3)はゲートで出負けして流れに乗れなかったので、そこまで力負けと判断するのは早計。“過剰な2番人気”だっただけに、今回は明らかに気楽な立場でレースに臨めるのは注目すべきこと。
この厩舎らしく典型的な左回り巧者であり、東京コースは【1.4.2.8】で馬券圏内率は4割とインパクトには欠けるが、数をこなしている分の経験値は武器となる。
想定では、毎日王冠のようなペースにはなりそうもないので、展開一つで直線一気も可能だ。