睡眠不足と肥満の深い関係
●睡眠不足になると満腹を感じるレプチンが減り、食欲を増進させるグレリンが増える
睡眠不足の人は「太りやすい」と聞いたことはありませんか? 実際、睡眠と肥満は深い関係があることがわかっています。
通常、食事をするとレプチンというホルモンが脳の満腹中枢に作用し、「おなかいっぱいになった」と感じて食欲を抑えます。また、レプチンには脂肪を燃焼し、エネルギーを消費するように働きかける作用もあります。
ところが、睡眠不足が続くとレプチンの分泌量が減少するだけでなく、逆に食欲を増進させる作用があるグレリンというホルモンの分泌量が増えます。
実際、睡眠時間が4時間の日がわずか2日間続いただけで、レプチンの分泌量減少とグレリンの増加が認められたという報告があり、睡眠不足で食欲が増すことがわかっています。
●夜食もレプチンを減少させる
つまり、夜更かしや不眠などで睡眠不足の状態が続くと、食欲が増す上に、いくら食べても満腹を感じなくなってしまい、必要以上に食べすぎてしまうことになります。
起きている時間が長いと、食事や間食の量も増えます。夜遅い時間の食事や夜食が、レプチンの分泌量を減少させることや、肥満になるとレプチンの働きが低下することなどもわかっています。
こうして肥満への道を突き進んでしまうと聞くと、納得する人も多いのでは? 睡眠不足は血糖値や血圧の上昇も招き、生活習慣病のリスクを高めます。夜更かしを控え、毎日決まった時間に起床する規則正しい生活で、よい睡眠習慣を身につけることが大切です。