◆今週の重賞展望~京都大賞典~
極少頭数の秋G1叩き台 ~少点数で確実に仕留めよ!
1966年創設の京都大賞典は、当初ハリウッドスタークラブ賞という名称で行われた4歳(現3歳)以上の重賞競走。1974年から現行の名称となり、秋の天皇賞やエリザベス女王杯、ジャパンCなどへ向けた前哨戦として親しまれる京都の名物競走である。グレードはG2で、負担重賞は別定。芝外回り2400mの距離で争われる。
当競走における1番人気成績は、過去10年で(4、3、0、3)。58~59kgを背負った馬でも比較的好走が目立ち、実績が重視されるレースといえる。
もっとも、過去5年に限ると上記成績とは異なる。1番人気の馬券圏外3度はすべて過去5年のあいだに集中しており、成績は(0、2、0、3)と一気に下降。近年は伏兵の台頭が目立つレースになっている点は、記憶しておくべきだろう。
コース的には、直線距離404mでスローの上がり勝負となる。速い上がりを出せる馬は重視すべきだが、落ち着いたペースになりやすいせいか逃げ先行の残り目も多い。京都大賞典の傾向自体は、近年差し馬の活躍が多くなっているものの、前が速くなりそうもないメンバー構成である場合には、前々の馬にも注意する必要がある。
東西厩舎別では、関東馬の出走自体が少ないせいもあるが、関西馬が優勢。過去10年の優勝馬はすべて関西勢で、関東馬の勝利は1998年のセイウンスカイまで遡らなければ存在しない。
牡牝の別では、全体的には牡馬優勢も、昨年は1着と3着が牝馬。2006年にもスイープトウショウが勝っており、切れ味鋭い末脚を持つ牝馬には注意するべきだろう。
今年の登録頭数は僅かに9頭。いささか寂しい頭数になったが、絞って買うにはおあつらえ向き。
少点数での的中をもくろみ、特捜班が各馬能力を徹底解剖!
注目馬一覧
オウケンブルースリ
2009年ジャパンCで、ウオッカと同着とも取れるハナ差の究極勝負を演じた本馬も、はや6歳。京都大賞典自体は好成績を残しているレースで、2009年優勝、昨年度は2着に入っている。
近5戦は往年の鋭さを欠き、最高着順でも7着。ピークを過ぎた感があり、5月の春の天皇賞以来というローテも不安材料。
ここがラストランになるとの観測もあり、有終の美を飾れるか。
ジャガーメイル
昨年の天皇賞・春の覇者。ジャパンC4着の後、香港ヴァーズでも4着と、春天以降馬券圏内こそ逃しているが力量的には一流レベルである。
京都コース自体は京都記念2着や春天勝利があり、不得手ではない。問題は昨年12月以来の実戦となる点で、鉄砲は2勝をあげているが馬券圏外も3度。
今回に関しては、仕上がりの見極めが非常に重要となる。
ネコパンチ
重賞実績はないが、2000m以上の距離で花開いた遅咲きのステイヤー。前走は4着に敗れるも、前々走でみなみ北海道S勝利。オープン勝ちを飾っている。
京都2400mは2009年の500万下時代、一回だけ出走。6着とはいえ2.5秒も離される大敗を喫しているが、才能開花前の成績であり考慮は不要。
今回は積極的に行く馬が見当たらず、同馬がハナに立つ可能性も。単騎逃亡となれば、残り目に期待できる。
ビートブラック
昨年の菊花賞3着馬。古馬となってからはダイヤモンドS4着、大阪‐ハンブルクC勝利の実績がある。純然たるステイヤーだが、春天では7着敗退。古馬長距離最高峰のレースでは、まだ荷が重かったか。
ジリジリ伸びるタイプで切れには欠けるが、距離2400mは4戦3勝。距離適性からすれば、無視しづらい1頭。
マイネルキッツ
2009年の春天覇者で、昨年も2着。今年は6着に敗れ、春天含む近4戦で馬券圏内はゼロ。オウケンブルースリと同じく、ピークは過ぎた印象がある。
とはいえ、本馬の場合は春天で0.6秒差、前走の目黒記念では0.4秒差と、意外に善戦している。仕上がり具合と展開によるが、G2ならまだ連下として食い込む余地がある。8歳とはいっても、無闇に軽視するのは危険だ。
ローズキングダム
別定重量59kgを背負うが、本年登録馬中でも随一の実力馬。
ブエナビスタ降着によるジャパンC勝利の後は、日経新春杯、日経賞と立て続けに3着。春天は11着に負けたが、宝塚記念はコンマ3秒差4着と健闘した。
59kgでもG2での3着実績がある上、鉄砲成績(1、0、1、0)と走る。宝塚記念の走りからすれば、やはり中距離向き。今回の距離なら久々の勝利、あるいは連対も見込めるだろう。
まとめ~競馬チャンネル推奨の買い方
登録馬9頭で層が薄い上に、順調を欠く馬が多い印象。ピークを過ぎた馬、1年以上長欠明けの馬もおり、馬券的には絞って買うことが可能と思われる。
斤量の問題で着順固定はしづらいが、軸馬としてはローズキングダムが最適。連軸としての扱いが、今回は妥当であろう。
ローズ以外で有望視されるのは、ジャガーメイル、ビートブラック。
単騎逃げが叶えば、連下としてネコパンチも興味深い。セタガヤフラッグとの競り合いによってペースが乱れなければ、残り目があるかもしれない。