【マイルCS南部杯】有力馬1週前追い切りレポート
例年は岩手競馬主催の交流重賞として盛岡競馬場で開催されてきたマイルCS南部杯(交流GI、ダ1600m)が、今年は震災被災地支援の一環として東京競馬場で10日に開催される。なお主催はJRAとなり、売上の一部が岩手県競馬組合に拠出されるとのこと。この一戦に出走を予定している有力馬の1週前追い切りの様子を詳細にレポート!
トランセンド
3月のドバイ、ヴィクトワールピサとの日本馬ワンツーから半年ぶりのレースになる。7月下旬の帰厩から2カ月以上乗り込まれており、太め感はまったくなく馬体はスッキリ。フェブラリーS勝ちを果たした舞台であり、“ここでは負けられない”という陣営の意欲の現れか今までにない研ぎ澄まされたつくりだ。馬なり調整中心できているが、9月28日は栗東ポリトラックコ-スでビッシリ追われ気合いを注入。6F73秒9-1F12秒9(一杯)とこの日の一番時計をマークした。終いこそやや要したが、全体時計で見れば文句無しだ。しっかり負荷をかけられても馬は落ち着き払っており、イラついた様子は感じられない。万全のデキで秋緒戦を迎えられる。
エスポワールシチー
3カ月半の休み明け。8月下旬の帰厩当初は馬体に緩みが見られ、乗り込み量の割には気配の上昇度は薄かった。しかし、佐藤哲三騎手を背にした9月29日のCWコースでの追い切りでステッキが数発入るハードなケイ古内容を消化すると、これが奏功したかグンと一変してきた雰囲気がある。馬がレースが近いことを悟ったのか自分で体を作り出したようで馬体に張り、ボリューム感が出てきた。ダートGI4勝の実績馬がなんとか間に合わせてきた印象だ。ただ、不動の主戦・佐藤騎手が2日の競馬で落馬し、骨折。今週末の騎乗は間に合わなさそうで、一抹の不安材料ではある。
ランフォルセ
春の休養明けから4戦を消化し、3勝2着1回。東海Sでの2着もレコード決着に0秒1差まで迫っており、今期の充実振りには目を見張るものがある。9月30日に美浦南D(ダート)コースで前走エルムS後の初時計。単走、馬なりで時計は5F71秒4-1F12秒8と平凡ながら活気にあふれ、ラストにはしなやかな伸び脚を披露しており、札幌からの輸送疲れはなさそうだ。きわめて高いレベルで好調を維持。
オーロマイスター
昨年のこのレースでは断然人気のエスポワールシチーを撃破し勝利を収めた。それ以降はGIタイトルホルダーとしてやや物足りない走りが続いていたが、前走エルムSでは59キロを背負いながらも0秒1差の2着。早めに動いた勝ちに行く競馬からの惜敗であり、不振脱出を強く感じさせる内容だったと言っていいだろう。前走後の初時計は9月28日、美浦ウッドコースで。札幌からの輸送後とあって5F73秒1-1F14秒9(馬なり)と、かなり軽めの調整となったが馬体には柔らかみがあって雰囲気は悪くない。日曜追いでも軽快な伸び脚を披露しており、前走の状態を維持していると見ていい。
ダノンカモン
前走エニフSでは快速ケーアイガーベラの逃げを3番手で追走し、ゴール前でしっかり差し切る完勝劇を見せた。それも59キロを背負ってのものだけに、地力の強化は明らかだ。1月根岸Sで2着、2月のフェブラリーSで4着など東京コースは大の得意。相手は一気に強くなるが、ここでの躍進も十分に考えられる。馬体面ではここにきて一段とスケールアップした印象だし、気合い乗りは抜群。叩き3戦目を前に驚くほどの良化を見せている。9月29日は栗東坂路でサラッと流され4F55秒0-1F13秒0(馬なり)。やればいくらでも弾けそうな雰囲気で、目下絶好調だろう。(ウマセンより抜粋)