ぐーてんたーく。
カンパラの街を歩いていると、中国の建設会社の看板をたまに見かけることがあります。
習近平による「一路一帯政策」をご存じでしょうか。
この政策は
現代のシルクロードを中国が再建しようというものです。
このシルクロードは陸路にとどまらず海路も占領し、発展途上国への大規模なインフラ整備を行っています。
発展途上国へのインフラ整備何が問題なのでしょうか。
問題は援助に含まれる交渉内容にあります。
2017年、スリランカ政府は中国の援助で建設した南部ハンバントタ港を中国国有企業へ引き渡した。債務の返済に窮したスリランカが借金のカタに海のインフラを奪われた形だ。
援助すると言っておきながら、
返金能力がない相手に対してインフラ整備による多額の借金を貸し付け、
一方的に弱い立場の発展途上国を占領する中国の非常に汚いやり方です。
中国は99年間の所有権を主張しています。
いったいなぜ切りのいい100年ではなく99年なのでしょう。
Wikipediaによると,
”これは99年の99という数字が中国語の久久(=永久)と同音であることから、これらの租借は永久租借すなわち事実上の割譲を意味していたとされ、実際に関東州の日本人学校ではそのような教え方がなされていたようである。”だそうです。
個人的には、
日本の港で中国の旗を見るといい気がしません。
中国のこの建設会社に対する提案としては、
「返金能力のない途上国への過度なインフラ整備を行う際には、長期間の猶予または差し押さえではなく共同で使用することを認める」ことや、
中国の国旗だけではなく、
援助国、ここではスリランカの旗を共に掲げるなど妥協できる点はいくつかあるのではないだろうか。
今回のブログで言いたいことは、
やらない善よりやる偽善という事である。
結果として中国は途上国を搾取しているように見えるが
テクノロジーや整備された道路など利用する人にとって役立っている。
ただ中国に対して文句を言っている国々は、途上国からしてみれば
「じゃあ、あなたの国がお金を投資してください」
となるわけである。
このような問題はグレーであり、何が正解か判断することは難しい。
大事なことは、いま世界で何が起こっているのかを知ることだ。
ちゃおちゃお。