トランスジェンダーとして、日々、体と心の葛藤を抱えて生きている凪沙。 草彅剛が凪沙(なぎさ)として演じている。そして一果との出会いで母性が芽生え、生活が苦しいながらも、バレリーナになりたいという一果の夢を応援する。

私個人的に、回避性愛着障害に似たものを持っており、常に孤独感を持って生きてきました。そんな自分とリンクしてしまい、凪沙演じる剛君にものすごい感情移入してしまい、ボロボロ泣いてしまいました。

この映画には二人の死が描かれていて、一人目は一果の同級生のりん。裕福で派手好きな家庭に生まれ、親の過剰な期待にうんざりしていたりんは、バレエ教室にやってきた一果と急速に距離を縮める。でも、怪我でバレエができなくなったりんは、自ら命を絶ってしまう。

そして本作で描かれる2人目の死は、凪沙。一果の母になりたいと異国で性転換手術を受けた凪沙だったが、久々に一果と再会したときには術後の激しい後遺症に苦しみ、孤独の中で痛みと熱に堪える身体になっていた。2人で出かけた海辺で力なく腰を下ろした凪沙は、砂浜でバレエを踊る一果の後ろ姿を、もうほとんど視力のない目で見つめたまま、静かに息を引き取る。


常に孤独で、自分のことをなかなか理解してもらえず苦しんできたトランスジェンダーの凪沙。印象深かったセリフが
凪沙は一果に言う。「私、怖い?」「私、キモチワルイ?」「こんな気持ち泣いちゃえば大丈夫なんだから。。」そんな凪沙をじっと見つめる一果。
そんな思いをずっと自分に押し殺して生きてきた凪沙。
最後、踊る一果を見ながら静かに息を引き取った凪沙は幸せだったろうなと思いました。
一果のお母さんにはなれなかったけど、自分のところに来てくれた。嬉しかったろうなと思います。
かなり考えさせられました。剛君の演技力に脱帽ポーン
映画公開してる間に、また見にいこーっとラブ