私がサザンオールスターズを好きになって初めてのアルバムです。しかも2枚組。好きになった経緯は中学校1年の時、吹奏楽部で『ミス・ブランニューディ』を演奏をして、兄も好きだったのでハマってしまいました。
サザンオールスターズとしては8枚目のアルバムでそこから結局休業に入るわけで…。せっかく好きになったのに残念だったのを覚えています。(でも、結局次の年にKUWATA BANDで『BAN BAN BAN』をリリースするのですが、良かったのか悪かったのか)。後で調べてみると、かなり実験的なことをしているらしいです。
まず、ジャケット。見た目は波がたっているような感じで、金色が塗られています。これがまたかっこいい。ジャケットの紙も普通ではなく、多分和紙で作成されています。紙ジャケの時も同じだったので、感動しました。
では、2枚組のreviewを星印つきでいきましょう。(☆5つが最高)
1枚目
1曲目『Computer Children』☆☆☆☆
前作でもあったように、コンピューターを多用しその曲です。全編にわたってスクラッチやノイズが入っていってまさに80年代。歌詞カードに「“Computer Children”は、スクラッチ、不規則なリズムなどの各種のEffect、処理が行われています。未体験のサザン・サウンドをお楽しみください。」と説明書きがある。確かにレコードだったら、「音とびかな?」と思わせるところもある。
すごく革新的で実験的な曲。
2曲目『真昼の情景 (このせまい野原いっぱい) 』☆☆☆☆☆
最初はパーカッションから始まり、コンピューターが融合していく。
いい曲だ。”まひる まひる”が連呼され、歌い方、シャウトもGOOD。いろいろな音が盛り込まれていて楽しい。
3曲目『古戦場で濡れん坊は昭和のHero 』☆☆☆
何じゃこりゃ、このタイトル。感想のサックスがいい。でも、ファンが思っている”みんなのサザン”ではない。一部アナログな箇所がある。
4曲目『愛する女性(ひと)とのすれ違い 』☆☆☆☆
ようやく4曲目で”みんなのサザン”が帰ってきました!!アルバム全体では数少ないバラードのひとつ。”移り気なオレなのに君は気付かない”この主人公は浮気性?”君だけにもてるオレさ”そうでありたいねぇ。コーラスも素敵です。
5曲目『死体置場でロマンスを 』☆☆☆
サザンオールスターズの曲では、”事件モノ”がある。例えば『メリケン情緒に涙のカラー』や『マチルダBABY』など。この曲もそのひとつ。コンサートでは92年に演奏された以来多分演奏されてないんじゃないかと思う。これも実験的。
6曲目『欲しくて欲しくてたまらない』☆☆☆☆
イントロが怪しい、何が始まるか分からないまま進み、ドラムが始まってようやく始まる。ここでは松田弘のドラムが冴え渡る。桑田佳祐のシャウトや気合も充分。変調したところが好き。是非ヘッドホンで聴いて欲しい曲、細かいパーカッションが見つかる。
7曲目『Happy Birthday』☆☆☆☆☆
サザンとしての初めての誕生日がテーマ。ここでも松田弘のドラムが冴え渡る。コンピューターサウンドと融合して、特にサビがいい。”恋の行方は分からない”人生そうだよなぁ。大サビ前のとこも好き。
8曲目『メロディ (Melody) 』☆☆☆☆☆
超名曲。どうしたらこんな曲や詩が出来るのだろう。ストロベリーやブルーベリー、詩も韻を踏んでいる。当時は"to you"、”with you”を多様していた。2コーラス後のサックスが素晴らしい。”恋人のまま別れよう”いい詩だ。とにかく超名曲。サザンに出会えて感謝。
9曲目『吉田拓郎の唄 』☆☆☆
フォークソングを批判ではなく、支持している。桑田佳祐は吉田拓郎を尊敬しているのだ。。03年のコンサートでは当時病気療養中だった吉田拓郎に向け、激励として大幅に歌詞が変更されて歌われた。
10曲目『鎌倉物語 』☆☆☆☆
原由子がボーカルの曲。イントロはもろにミーナの『砂に消えた涙』をぱくっている。鎌倉の周辺のことが歌われている。確かこの曲を録音したのは、原由子が妊娠して、自宅でレコーディングされたと言われる。
2枚目
1曲目『顔』☆☆☆☆☆
変拍子で歌われる曲。”もっといい男になりたい”と叫んでいる。コンサートでは歌われることは少ないが、この曲はスタジオ盤で充分。ベース部分だけ聞き分けてほしい。面白いラインになっている。これは桑田佳祐しかかけない名曲。
2曲目『Bye Bye My Love (U are the one) 』☆☆☆☆☆
超名曲。イントロから何が始まるかドキドキさせられる。”はっとみりゃ湘南御母堂”も効果的に使われている。
何だろう、これからどうなるんだろうという期待感が膨らむ。そこがサザンオールスターズなのだが、この曲、普通じゃない。普通じゃないというと語弊があるが、進行が楽しみで聴き入ってしまう。
最初はパーカッション、シンセサイザー、そして進行するにつれ、タンバリンが鳴り、アコースティックギターが鳴り、楽器が増えて盛り上がっていき、サビへ。
何なんだこの曲。今までの人生の中でこんな曲聴いたことがない。日本人で良かった感謝し、涙が出る。
”言葉と裏腹に涙がこぼれてく”も好きな詩。
当時USA for Africaのメッセージソング“We are the world”を少しなりとも意識していると思う。”女晴れ”って? 最後のシャウトは最高。ライブでは少々違うアレンジで盛り上がりに欠ける。スタジオ盤がいい。とにかくちょーーーーーーーーーーーーーーーーー名曲。
3曲目『Brown Cherry 』☆☆☆☆
エロ。とにかくエロ。ハードなリフで、歌詞カードを見ないと何を言っているのか分からない。隠れた名曲。1回コンサートで聴きたい曲。
4曲目『Please!』☆☆☆☆
このアルバムの中では一番長いのでは?これもヘッドホンで聴いてもらいたい。パーカッションが頑張ってます。最初はなーんだ、みたいだったけど、次第に桑田佳祐の魔法にかけられていい曲になってた。最後にエリック・クラプトンの「Sunshine on your love」のイントロがそのまま使われている。
5曲目『星空のビリー・ホリデイ』☆☆☆☆
ビリー・ホリデイはジャズの巨匠。その人のことを歌った曲。どんな人か知らないが、桑田佳祐の音楽の幅広さに脱帽される。
6曲目『最後の日射病 』☆☆
ベースの関口和之が作詞作曲。韻を踏んでいるところが随所ある。音楽としては楽しいことは楽しいが、あともう少しって感じな曲。
7曲目『夕陽に別れを告げて ~ メリーゴーランド』☆☆☆☆
桑田佳祐が学生時代を思い出して書いた曲。切なく、それでいて未来を向けている。”あの日々はもうかえらない”、青春時代、それは二度と来ない。ハーモニカも効果的に使われている。
8曲目『怪物君の空 』☆☆☆☆☆
ここで、ラストに向けて一発強い曲が欲しかったのだろう。これぞ、当時のサザンオールスターズのえがく”ハードロック”。サビ前や桑田佳祐のシャウトが好き。
9曲目『Long-haired Lady』☆☆
なんと切ないイントロでしょう。桑田佳祐の歌い方も少し静か。随所に輪唱が使われている。ラスト前にはちょっと…だから星2つ。
10曲目『悲しみはメリーゴーランド』☆☆
最後はフォークで締め。曲も短い。どう表現していいか分からないが、この曲を聴くと、また、このアルバムを最初から聴きたくなる。”隣の人”おそらく韓国とかを表していると思われる。切ないです。
総合的に、コンピューターを多様に使い、当時のサザンオールスターズの集大成がこのアルバムだと思う。発売後ステッカーや1986年度のカレンダーなどとセットになった『KAMAKURA-BOX』も発売されている。欲しかった…。この頃コンサートには行ってないので、パンフレットの写真はありません。
個人的に好きになって初めてのアルバムで印象深く、いつまでも聴いていたいアルバム。
