高校を卒業し、1年後に帰省した時の話です。
大学は下宿から通っていましたから、帰省するのは1年に1度か2度です。
岐阜駅まではJR(当時は国鉄?)で帰り、その先で市電、バス等を利用します。
市電の中だったのか、市内を歩いている時にバス停前でだったのか、あるいは所用で母校を訪ねた道すがらだったのか記憶にありませんが、二人の女性に偶然、会いました。
一人は安田千枝子さん(チーちゃん)でもう一人は福田さんでした。
チーちゃんも福田さんも高校1年の時のクラスメートでしたが、個人的に話したことは皆無でした。
高校は学習の場だ!という考えでしたから、当時は浮ついた考えは微塵もありませんでした。
福田さんが私に「大学合格、おめでとう」と祝福の声をかけてくれました。
いろいろ話をしましたが、用事を急いでいたので別れました。
立ち話をしていたのですが、福田さんはその場に残り、私とチーちゃんは反対方向に歩き始めました。
その時、福田さんは「チーちゃん!」と切ない声で、チーちゃんの後ろ姿に声をかけました。
何故、このような声をかけたのかわかりませんが、大切なものを失うまい、という気持ちが溢れていたような気がします。
以来、この二人とは一度も会っていません。
チーちゃんは美人ではないけど、とても可愛い娘(こ)でした。
体格もかなり小さめでかわいい娘でした。
話し方、声、仕草もかわいかった。
何故か突然、今日、彼女が思い出されてなりません。
もちろん、十代の彼女の姿ですが。
彼女に恋愛感情を抱いたことは一度もないし、当時は一人の元同級生の女性に過ぎませんでした。
でも、今日になってみると、無意識に封印されていた思いが溢れます。
不遜な思い、言い方かも知れないけど「私が保護すべき」だったのではないかと思います。
今となっては行方もわかりませんが、もし時代を逆行出来、当時に戻れるのなら、お付き合いをお願いするかも知れません。
その後の大人になってからの恋とは別次元の異質な思いです。
いよいよ、私の頭はメリーゴーランド状態に突入かも知れません
リンク