今日は日中は耐え難く暑く、熱中症も各地で多発したようです。
晩には、NHK土曜時代劇「一路」を観て少しすっきりしました。
江戸時代の美濃の小藩が参勤交代で中山道(なかせんどう)を経て江戸に向かう姿を描いた時代小説作品です。
登場人物や藩は架空のものですが、浅田次郎氏の人の心の描き方の巧みさには感心します。
記事「びっくり」に書いたように、江戸時代、美濃は小藩に分けられ統治されてましたから、聞いたことがない藩名、人物名が出て来ても、そんな存在もあったのかも知れない、と軽く受け流していました。
それでも気になることがあったので、ネットで少し調べてみました。
岐阜県西部の西濃の小藩、田名部藩の蒔坂(まいさか)家の家臣、小野寺一路が江戸への参勤交代の総指揮を命じられ、殿の蒔坂左京大夫を守りながら江戸に向かう物語ですが、美濃の家元、田名部の地を治める蒔坂家ではお家騒動の芽が発生しています。
一行の殿の蒔坂左京大夫は家元の殿の弟ですが、家督を兄に譲り、謀反の意志がないことを示すため、「うつけ者」を演じています。
実は、殿の蒔坂左京大夫の両親の間には子がなく、養子を迎え入れた直後に蒔坂左京大夫が生まれた訳です。
ん?
この話、どこかで聞いたことがあるな?
そして、思い出しました。
遠山家の実子の遠山の金さんが実子でない兄に家督を譲るために「うつけ者」のふりをしていたのを!!
恐らく、浅田次郎氏は遠山の金さんのエピソードを知っていて、この小説を書いたのではないかと思います。
こんなことを考えていたら、興味深い作品になりました。
なお、浅田次郎氏の一番好きな作品は『名人』で、3年半前に全文を記事にしましたが、著作権の関係で非公開にしてあります。