大学時代に女性作家アンドリュー・ジョリー著、吉野美耶子さん訳の小説『わたしの心に眠れ』を読みました。
角川文庫です。
多分、メジャーな作品ではないと思いますが、私にはとても印象深い作品です。
以前の職場から次の職場に転勤する時、転勤者には皆(1000人以上)の前でで別れの挨拶をする機会が与えられましたので、私はこの『わたしの心に眠れ』の内容を引用しながら、私の思いを伝えました。
物語のあらすじを書きます。
舞台はメキシコで、ある夫婦が登場しますが、妻が死んだところから物語はスタートします。
愛していた妻を教会の墓地に埋葬しようとしたのですが、妻がインディアンであることを理由に、埋葬を許してくれません。
途方に暮れた夫は、埋葬可能なところを求め、妻の亡骸を麻袋に背負い、広野(荒野)をさまよいます。
もちろん重たいし、次第に腐敗してきますから、大変です。
道中、麻袋の中身を金と勘違いされ、山賊に襲われますが、かろうじて逃げ切ります。
更に旅を続けたある日、彼は以前襲ってきた山賊が、ならず者の軍隊に襲われ、山中で必死に逃げ回っている場面に遭遇します。
彼も一緒に行動しますが、ついに逃げ切れなくなり、山賊は死を覚悟します。
この時、彼は妻の亡骸を麻袋から取り出し、遺体に山賊の服をまとわせ、あたかも銃弾が当たったかのように見せかけ、妻の亡骸を崖から深い深い谷底に突き落とします。
もちろん、山賊を助けるためです。
とても愛した妻なのに、自分を襲ったこともある山賊のために、埋葬すら出来なくなることを覚悟した上での行動でした。
そして彼はつぶやきます。
「わたしの心に眠れ」と。
昨夜、ジブリの『天空の城ラピュタ』をテレビで観ましたが、場面、背景設定が『わたしの心に眠れ』と似ていることと、山賊を助けるために軍隊と対峙することも似ていたため昔を思いだし、懐かしい思い出に耽りながら、この記事を書いています。
私が挨拶で最後に締めくくった言葉は
「少数者の気持ちがわかる多数者になって下さい。」でした。
深い意味がありますよ!!
君をのせて