先ず、昨日の記事「日本政府がエボラ未承認薬の提供準備」を読んで下さい。
富士フイルムグループ傘下の富山化学工業が開発した抗インフルエンザウイルス薬「アビガン」は、2011年3月に薬事審議会に審査を依頼し、2014年3月に、厚生労働省は製造販売を正式に承認しました。
従来のインフルエンザ治療薬、タミフルやリレンザはウイルスを細胞内に閉じ込めて増殖を防ぎますが、アビガンは細胞の中でウイルスが複製されること自体を防ぐという作用機序を持つ、まったく新しい観点から開発された薬です。
ところが、異例の厳しい承認条件がつき、「めったなことでは使わないクスリ」として承認されてしまったのです。
具体的適用例としては「他の抗インフルエンザウイルス薬が無効または効果不十分な時に限る」というただし書きがつき、「パンデミック」と呼ばれる新型インフルエンザなどの大流行に備えるためだけで、普通の季節性インフルエンザの治療には使わないとされてしまいました
そして、医療機関には流通させず、政府がパンデミック対策として備蓄するのみとされました。
承認が慎重になったのは、動物による安全性試験で胎児に奇形が生じる可能性が認められたためです。
もっともタミフルでも、患者の異常行動などの副作用が存在するのですが
リレンザは使いにくいし
自由に使うことが出来ない薬と見なされた訳ですから、製薬会社(富山化学工業)には大打撃です。
風邪薬、頭痛薬、水虫治療薬のように、自由に大量に消費されなければ、製薬会社には利益はないのです
そこへ、今回の「エボラ熱治療有効」疑惑です。
インフルエンザの時と異なり、今回のエボラ熱治療薬としては普通に認可されたとしても、富山化学工業には利益はそんなにありません
インフルエンザとエボラ熱とでは、市場規模が違いすぎるからです。
他人事記述で申し訳ないのですが、富山化学工業の苦悩は続くのでしょう
めげないで頑張って下さい。
このような基礎科学の研究こそが、もっとも価値ある研究だと思っていますから
詳しくは書けませんが、タミフルには痛い思い出もあります