統計学では割と有名な話です。
紹介します。
ある米国人が、他地区からシカゴに転居してきました。
彼は、シカゴで毎日、新聞に掲載される火事の多さに驚いてしまいました。
そして、「シカゴは何と火災の多い地区だろう!!」と思うようになりました。
実は、これには裏があります。
解説すると、シカゴの火災発生率は、アメリカの他地区と変わりはありませんでした。
ただ、シカゴの地元紙は火事記事が大好きで、他地区でなら記事とされないような火災まで、新聞の目立つ位置に掲載していたのでした。
多分、シカゴの地元紙には悪意はなかったと思います。
なお、類似したことは、日本の大新聞にも頻発しています。
ことさら、ある特定の話題を、繰り返し繰り返し掲載することによって、世論の多数派を形成し、裏で糸を引こうとしています。
この場合からもわかるように、統計は使い方次第では、はなはだ危険な情報なのです。
すべての方が統計学のエキスパートになるのは無理でしょうから、我々に出来るのは、「統計的数値を用いて、何らかの主張がしてあった」場合、その数値と主張の間に不自然なつながりはないだろうか?と疑ってみることです。
違う解釈はないだろうか?と考えることも大切なことです。
また、数値の出所も吟味すべきです。
Aということをよく聞く。
では、Aということは、日本でよく起こっているのでしょうか?
そうである場合もあります。
そうでない場合もあります。
騙されないように情報を取捨選択し、吟味を加えて生きていくことが大切です。
そうでないと、流されるだけの民となり、場合によっては、そのことによって、弱者、少数者を迫害する存在になることもあり得るのです。
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