12月に入ると、何でこんなに気ぜわしくなるんでしょうね。

母の退院も近づいて来たある日

私がどうしても行かなくてはいけないお客様があり

病院を休むことにしました。


 

行っても20分しか会えないから

ちょっと退勤時間が遅れると、行っても無意味なんです。

まぁ夕食が済むまで待ってれば良いんでしょうけど

そうすると私の帰宅が21時頃になってしまい、とてもじゃないけどムリ!

 


てなことで、16時30分に毎日退社させてもらい

病院に着くのが17時20~25分頃。

そして母が食堂へ行く17時45分まで病院へ行ってました。

 


そして母のベッドメイキングをして

コップを洗ってお湯をくんで

ベッド脇にセッティングして

病院を出るのは18時頃。

それでも途中で買い物して帰れば

20時近くになってしまいます・・・。


 

・・・まぁ、こんな話しはいいや(笑)

とにかく、急に休むことになり病院へ電話を入れました。

そして、急な仕事で行けない旨を母に伝えて欲しいとお願いしました。

 

母はとにかく心配性なので・・・と念押しをして。

 

翌日病院へ行くと、母が涙ぐんで『昨日はどうしたん?』と。

『看護師さんから、仕事で遅くなるから行けないって聞かなかった?』と聞くと

『聞いたけど、ただ今日は来れないって聞いただけ』と。

だから病気やケガ、事故かもしれないとずっと心配していたらしい。

 


どんな仕事でも、ホウレンソウは大切です。

そして伝言も正確にして欲しいです。

看護師さんにとっては、ただ私が『今日は行けない』っていう事実を伝えたんだけど

母にとっては、『何故来れないのか』が大切。

 


そしてまた別の日・・・。

今度は『仕事で遅くなるから行けない』

と伝えて下さいと

理由も話してお願いしたのに

また伝わってないどころか

全く話していなかった(>_<)


 

母はエレベーターの前で

ずっと待ってたらしい。

その姿を見て、思い出した看護師さんから

やっと伝わったようだ。

 

翌日、私の所へ謝りに来た。

『伝えに行ったら、まだリハビリから帰ってなかったので

あとでと思ったら忘れてしまって・・・』と。

 

まぁ笑い話なんだけど

母にとってはとても大切なこと。

たった20分でも、毎日私を待っている。

そして私が事故を起こしていないか

病気していないか

いつも心配してくれている。


 

忙しい看護師さんだから

責めるほどのことでもないし

笑って終わりにしたけど

自分にとって何でもないことでも

人によっては大切な事って

たくさんあるよなぁ・・・と実感。

 


そういえば、中学の頃

母が旅行でいなくて

父が体育着のアイロンプリントを

してくれたんだけど

間違えて付けてしまった時

私は『もう学校に行きたくない』と

死んじゃいたいくらいの

気持ちになったのを思い出した。



今思えば、そんなことくらいで・・・

ってなるんだけど

その頃の私には、『たかが』と思うことが

とても大切だったのだ。


母にとっても

周りが『そんなことくらい』って思うことが

とても重要だったんだろうな。