両翼を空と浮かべて鳥は飛ぶ片翼にかたよりたるに迷と落つ片翼で飛べぬ道理を鳥は見せ

鳥は左右両方の翼を一つにして雄々と天を舞う、その命の中心を真中において左右一如に天を舞うのである。人間達は右だ左だと分けては常に争っている、左翼だけで飛べるだろうか、右翼だけで飛べるだろうか、飛び立つ事もできないのである。自由自在に飛び立てるのは中道中心に命をおいて両翼を一つにして生きるからであろう、片翼の迷、片翼では飛べない道理を島達は教えてくれている、人間はその鳥に学べば大きく自在に天を舞えるのに迷い迷いて争っているのである。

太陽の法嗣

大日天光子