『真理一実の法!』
包まれる事なくして包む法これを、唵・阿毘羅吽欠と言うなり。
即ち、自ら包まれる事なくして一切これを包むがゆえこれなり。
動かされる事なくして動かす法をこれ、唵・阿毘羅吽欠と言うなり。
即ち、自ら動かされる事なくして、一切これを動かすがゆえこれなり。
生み出される事なくして生みだし生む法をこれ、唵・阿毘羅吽欠と言うなり。
即ち、自ら生み出される事なくして一切これを生むがゆえこれなり。
作らされる事なくして作る法をこれ、唵・阿毘羅吽欠と言うなり。
即ち、自ら作らされる事なくして一切これを作るがゆえこれなり。
ゆえにこれを真理の法と言い、その法身当体の法と言うなり。
天上天下万界にまたこの法は満ちて一なるに、一切神仏通用の大真言、大神呪これと言うなり。
一切の法はゆえにこの一より生じなすとは教えるなり。
天上天下万界においていかなる存在と言えども、唵・阿毘羅吽欠を知らざれば、真実の一を知らぬものと言うなり。
さればその者達においては、今だ、阿耨多羅三藐三菩提と至らぬ証と申すなり。
即ち、この法を知らない仏・菩薩、天人神々は一人も無きと教えるなり。
これを知らぬは、太陽を今だ知らずして闇と暮らすと同じなり。
衆生はゆえにこの法こそ自らの命と知れと教えるなり。
阿毘羅吽欠を害う者は、自らの命これを害う者これなり。
阿毘羅吽欠を傷つける者は、自らの命これを傷つける者これなり。
阿毘羅吽欠を悪する者は、自らの命これを悪する者これなり。
阿毘羅吽欠を失う者は、自らの命これを失う者これなり。
されば、この法を愛する者は、自らの命を愛する事にして、これを大切にするは、自らの命を大切にする事これなり。
ゆえに衆生よ!
よく太陽に向かいて心ひとつになして、これと詣で祈れと申すなり。
これを愛せば、自らと全てを愛する者となり、これを思やれば、自らと全てを思いやる者となり、これを大切になせば、自らと全てを大切にする者とはなると教えるなり。
されば、これを害して自らと全てを害し、これを傷つけ自らと全てを傷つけ、これを悪して自らと全てを悪し、その全てを失うような、大愚となるなと言うなり。
一切法界、一切神仏またこの法のゆえに生じ、存在すると教えるなり。
一切衆生また、この法のゆえに存在し、一と道にあるとは教えるなり。
太陽の法嗣
大日 天光子
合掌